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なぜ、ホッケーがすきなのか?

みんなスポーツが好きなんだね~。(^_^)v
体育での授業や、病棟対抗スポーツリーグをみていると、ひしひしと感じてきます。
今年の4月に函館の養護学校から転校してきた、『たかくん』が以下のような記事を書いてくれました。

続き

 今まで僕が体験してきたスポーツの中で、本当に好きになれたスポーツは車イスバスケットだけだった。けれどもそれは長くは続かなかった。他にも色々なスポーツをやってきたが、結局どれも筋ジスの人に十分に楽しめるスポーツでは無かった。しかし、今年八雲養護に来てホッケーと出会った。初めての体育の授業では、みんなの相手にまったくならなかった。だが、ほんのわずかだが、僕には確かな手応えがあった。何回も、何回も練習してみんなとやり合えるようになって、僕の中で車イスバスケットができなくなって以来の止まっていた何かが再び動き始めた。
 夏休みに入ってからのある日のこと、リハ室で先輩の『たくや』くんと、スティック部顧問の先生が話をしており、ホッケーのことについてのインタビューをすることになった。僕と弟、そしてクラスメートの『ガッキー』の三人はヒマなので、インタビューに答えることになった。主に『ガッキー』が質問に答えた。その中で、印象が強かったのが「ホッケーで学んだことは」と言う項目だった。それに対して『ガッキー』は、「チームワークがいかに大事なものか感じた」と答えた。それを聞いて、僕は初めてホッケーをやったときのあの感覚が確かな物になった。『ガッキー』は中学生のときに、みんなと一緒にスポーツをしたくてもできなかったのだ。僕もそうだったのかもしれない。
 中学生のとき、車イスバスケットのチームに入ってバスケットをしていた友達がいた。彼は脳性マヒでただ歩けないだけだった。僕もバスケットが好きだった。一緒にバスケットしていたかった。けど筋ジスの僕では、あきらめるしかなかった…。
 スポーツがしたかった。でも何も出来ず、立ち止まってしまった。得意なボッチャーが出来なくなったとき涙がこぼれそうなった。歩き続けたくても、断念することばかりだった。だけどホッケーなら、いつまでも続けられる気がした。もう、立ち止まれない。やっと走り続けることができるのだから。筋ジスの人でも本当に楽むことができるスポーツだから。いつまでも一緒に走り続けていたい。僕はホッケーが好きだから…。

by たか

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