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まい・エピソード: 同級生

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中学を卒業して、高等部への進学は、地元の肢体不自由学校を選択した。重度の身体と知的の障害をもつ脳性麻痺を主に対象としているみたいで、本当は筋ジスの僕はだめだったみたい。
「受験されても、落とさなくてはいけないかもしれないので、辞退してください。」って話しもあったみたい。それでも受験して、幸いにも定員ぎりぎりだったようだけど、おまけ!?で入学できたんだけどね。
でも、中学で一緒だった友達は、別の高等養護学校に行ってしまったんで、高校では、友達もできないだろうし、おもしろくないだろうって正直思っていたんだ。

なんだろう、どこか覚めた、寂しさがあったんだよね。

でも、実際入学してみると、ほんの一週間でその楽しさに気づいたんだ。カルチャーショックだった。うまくいえないんだけど、純粋っていうのかな。
それまでは、そんな風にはおもっていなかったんだよね。

中学のときも学校に、脳性麻痺の生徒はいたんだけど、遠目にみていて何か、でかい声で騒ぐし、何か違和感っていうのかな。距離を感じていた。
でも、今は、自分にないものをいっぱい持っているし。同じクラスになれてよかったなって。
確かに中学よりは、勉強に熱心になれなかったんだけど、それよりも、人間のよさ。人間っていいなーってことを学べた感じ。人と関わりをもつ、人はお互いに影響しあっているって。
言葉で教えられたんじゃないんだよね。雰囲気でかな。
先生が、かかわっているのをみていて、その影響力に、ただただ、すごいなーって。

誰でも人に迷惑をかけているってことは常に前提で、だからこそ、普段は人にやさしくしなくちゃって思う。
受験でも自分が受かると、誰かは必ず落ちている。
自分の行動が、いいか・わるいかはともかく、常に、周りに影響しているものだと感じたんだ。

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