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まい・エピソード: 赤いそり

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小学3年になってから転ぶ回数が増えてきた。
自分の力だけでは立ち上がれなくなっていたが、クラスメートが助けてくれていた。
小学3年の秋には、転んで小さなけがばかりつくっていた。
学校の先生や親は、危ないということで、車いすを薦めるようになっていた。
その年の冬。
ある朝、家から学校までの7~800メートルほどの距離で、何度も転び、いつまでたっても学校にたどり着かないことがあった。

それをみかねた母親が、真っ赤なそりに僕をのせて、学校までの登下校の付き添いをしてくれるようになった。
ある時、学校の窓から、自分を眺めている生徒がいた。
それからだ!
他の人も自分のことをみているのではと、周りが無性に気になりはじめた。

その頃導入した車いすも、車いすに乗っている自分が変な感じに思えてきた。転んでもいいから、歩いているほうがいいかなと車いすをいやがる時もあった。

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