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コレスペハローワーク FILENo.1

ファイル 227-1.jpg

お知らせしていた、『筋ジスのハローワーク』を『コレスペ・ハローワーク』と名前を変更して、第一弾が完成しました(*^_^*)。
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File:01 山口渉太(SHOMAN)さん

「楽しむものであり、それを通していろんなことを学べるもの」

「音楽」ってなんだろう?
 どこからか聞こえてくるリズム。ある人はジョギングしながらiPodでお気に入りの曲を聴きながら、または楽器を演奏したり、カラオケで熱唱している方と、私たちの日常では、耳にしない日がないほど、「音楽」が身近に存在しています。
これらの音楽を構成している「曲」には、一人一人の作曲家の思いが込められています。
「コレスペハローワーク」第1回目は、北海道の東に位置する中標津町で作曲活動をしている山口渉太さん(以下SHOMAN)を紹介します。作曲とは何か?その思いを聞きました。

・作曲を始めたキッカケはなんですか?
「元々、曲を聴くのが好きだったという点ですね。そのうち、だんだんと『音楽で何かをやりたい。』と思うようになりました。
僕の場合、筋ジストロフィーなため、楽器を使って演奏することができません。でも、自分にもできる何か良い方法がないだろうか?と探していたところ、インターネットで音楽素材集(サンプル)を組み合わせて作曲できる方法を知ったので、最初はそこから始めました。その後、サンプルを使う作曲ではだんだんと物足りなさを感じてきて、『自分のオリジナルのメロディーとかも作りたいなあ』と思い、作曲の勉強を始めました。」

・作曲の勉強というのはどのようなものですか?
「まず、音楽理論を勉強しました。どのような内容かというとコードの仕組みやコード進行、インターバル(音と音の差)などなど・・・。なんだか難しそうですが作曲の基本となる?ものです。応用的なものではネット配信されてるカラオケのデータ(MIDI)をダウンロードして、音楽制作ソフトで開いて楽器の使い方を学びました。」

・どのような方法で作曲をしていますか? 苦労する部分は?
「シーケンサー(自動演奏装置)を使います。楽器を選んで、常に再生にした状態で音符を打ち込みます。打ち込んだ部分が繰り返し演奏されていきます。イメージをうまく表現できない時に苦労しますねー(笑)。」

・作曲のどのあたりに一番魅力を感じていますか?
「音楽はある程度理論に沿っていれば、何をやっても自由な点に魅力を感じますね。要は聞いてみておかしくなければ良いわけですから、自由に行動をとれない僕にとっては、大袈裟かもしれませんが世界が広がったことですかね。」

・作曲活動での今の調子は?
「作曲を始めて2年目になるのですが、いままで作った曲は10曲ほどで、気が向いた時やその時の体調面で影響がでない程度に活動しています。ジャンルはテクノポップ、ロック、バラード、ピアノ曲などと様々です。最近は、『客観的に判断してもらい、コメントを参考にして次に活かして行けたら』と、音楽投稿サイトやコレスペに投稿しています。今のところ、ネット友達の詩に曲を付けたり、投稿した曲が着歌で配信されたことがありました。」

・作曲を始める前と後ではどんな気持ちの変化がありますか?
「作曲を始めて、音楽を聴く時も細かい所まで意識するようになり、今までよりも音楽自体をより楽しめるようになりました。今では暇なときにも作曲のことを考えています。人生に『作曲』が加わったことで、僕にとって、色んな意味で世界が広がったという感じがありますね。」
 
・憧れている作曲家は?
「小林武史さんや原一博さんですね。小林武史さんは、ミスチル、サザン、レミオロメンなどのアレンジ(編曲)をしている方でアレンジのテクニックも素晴らしいですし、情緒的なメロディーを作ることにかけては右に出るものはいないと思います。原一博さんはBOAなど、avexのアーティストに楽曲提供したり、アレンジをしたりしている方です。ダンスナンバーを主に書いています。こちらも、アレンジのテクニック、メロディーのセンスは素晴らしいと思います。」

・将来的にはどのような作曲活動をしていきたいですか?
 「自分の音楽スタイルを確立させて、『SHOMANワールド』と言われるような曲を作っていきたいですね。仕事としてやるには、まだまだハードルが高いのですが、いつの日か自分のCDを作ったり、誰かに曲を提供したいです。」

・最後に、これから作曲家を目指す方へのメッセージをお願いします。
 「作曲家というのは偉大すぎるので、自分で作って聞いて楽しめるかどうかが大事だと思います。趣味で作る分には、好きにやっていいので自由に作っていきましょう。難しいことも挑戦し、あきらめずに続けることで感覚を掴むことができ、腕を上げることができます。感覚を養う事、『才能がないから…。』と思わずにとにかくやっていく事が大事です。趣味で終わらせるのか、それを通して何かを感じようとするのは、それぞれだと思います。」

http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a048282
編集後記
 今回、初めてのインタビューの仕事だったのですが、意外と相手のことを聞き出すための質問を考えるのは大変だということが身に浸みて感じました。初めての事だったので、いろいろとご迷惑をかけてしまったかもしれませんが、少しでも作曲の魅力を皆さんに伝えることができたのではないかと思います。興味を持たれた方はどんどん作曲を始めてみてください。 まずは、「できること」を見つけることで、生活にハリや、これからの可能性を広げていくことができるのではないでしょうか。SHOMANさんの今後の活躍が楽しみです。

今後、SHOMANさん監修、『はじめての作曲講座』をコレスペで紹介する予定なのでお楽しみに。

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