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福祉機器ってなあに?第5回勉強会

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本日の勉強会は、運動会の振り替え休日ということもあり、学生さんも多く参加!どうもです!m(_ _)m

さて、今日の担当は『たかし』くんから、日進医療器株式会社の4WD電動車いすが紹介されました。悪路も4駆でスイスイ走行だ!
前回の勉強会に引き続き車いすの話題。
みんな車いすにはひときわ興味があるようです。

車いすにいつ頃から乗り始めたの?と聞いたところ、5歳から11歳と幅はあるものの、多くが9歳から10歳で、はじめは手動車いすで、次にヤマハJWシリーズの簡易電動を経て、今の車いすになったとのこと。

この移動手段の変化に伴う満足度を、皆さん同じみの東京大学先端科学技術センター中邑研究室が調査しています。

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歩いていた時期を100とした場合に、年齢においてどのように満足度が変化したかを、過去を振り返って調査したものです。これによると、歩きづらくなる9歳くらいに徐々に下がりはじめ、手動車いすに移行すると一端は、満足度が高くなるも、100まではあがらず、すぐに下がり始めます。
そして電動車いすに変更した時点で、100より超える満足度にもなるようです。おもしろいのは、その後も100に近い数値をキープしていたことです。
調査では、簡易電動車いすを、もし提示されていたら、手動車いすよりも簡易電動車いすを選択していたとの返答もあったとのことでこの表にある『2つの谷』に注目していました。

「エビデンス」という言葉をご存じでしょうか?
科学的根拠をもった関わりという意味になりますが、科学的というのは、再現性があること。つまり、誰がやっても結果が同じになるということ。「俺だけしかわからない」では、人を説得できません。

前回の勉強会で、費用対効果の話題になりましたが、福祉機器の分野では、導入に関しての効果の実証があまりされていません。

「私が使えてよかった」では、人を説得できません。やさしさだけでは、理由にならないのです。

福祉機器を勉強していくにあたり、いろんな視点があることに、一堂関心していた今日の勉強でした(^_-)

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