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筋ジストロフィーと姿勢保持 その1

みなさんは、どんな車いすを使っていますか?
外国産?国産?もしくは、ティルト?リクライニング?

でも、それって、なぜ、その車いすなのでしょうか?
数回に分けて、そのあたりを一緒に考えていきたいと思います。

デュシェンヌ型筋ジストロフィーでは、身体の筋力が低下するために、脊柱を支持できなくなり脊柱変形がおこりやすくなります。
このような、脊柱変形へのマネージメントとしては、

・外科的治療法:脊椎後方矯正固定術など
・保存療法:
   理学療法: 関節可動域訓練 ・歩行訓練・起立訓練
   装具療法: 下肢装具 ・体幹装具(胸腰椎伸展位)
   座位保持: 骨盤後傾位を作らない姿勢を奨励
           電動車いすの早期導入

が紹介されています。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーでの脊柱変形の分類は、1975年にWilkins& Gibsonらの分類が知られています。
ファイル 562-3.jpg
特徴的なのは、group5のいわゆる、胸腰椎前弯型(左図)と、group2の胸腰椎後弯型(右図)です。
ファイル 562-2.jpg ファイル 562-1.jpg

この二つの座位姿勢。両方とも、自分の力では座っていることが難しいため、何かしらの支えが必要になってきます。後弯型では、背もたれに対して、
前弯型では、前面のベルトが必要です。

さて、次回は、これらの脊柱変形での支持のポイントを考えていきたいと思います。

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