おひさです。明日は終業式だそうです。Ｔくんとの卒業後シリーズも今回で7回目。
そこで、ここで一大決心！卒業後まで、不定期ながらも、卒業後シリーズを部活動化？することに決定しました～( v^-ﾟ)

ということで、ひとまず、前回までのお話はおいといて。。ながーく、この習い事を続けることになった以上、コンセプトを決めたいと思います！
テーマは、ずばり！「戦える男になってほしい！」です。どういう意味かわかる？
続き
「(・_・?)」「！うーー。答えが出てきそう。。。」「そう！社会に対して戦う？。。」

そう！反戦運動！
「いやー、それは、違ーうヾ(^-^;)。」

さて、何に対して戦うのか？Ｔくんは、自分の病気の名前知っている？
「うん。デ・デ・・・。デュシェンヌ型筋ジストロフィー」

うん。そうだね。どうやって知ったの？
「病院の先生に聞いた。」

そっか。この病気はね。３歳で躓きやすく、６歳で階段の上り下りが困難となり、だいだい小学校の４年生頃に、歩けなくなり、手動の車椅子になるんだよね。
「うん。僕もそうだった。」

ICFって聞いたことある？では、ICIDHは？
「ICI..D。。？」

Impairment（いんぺあめんと）、Disability（ディサビリティー）、Handicap（ハンディーキャップ）のそれぞれで、障害構造モデルと言われているんだ。
「なんか、中学や高校でやったかも。。」

例えば、Impairmentレベル。ここは、身体や心のことや、自分の基本な事柄なんだけど、力がない。他は、何が在ると思う？
「呼吸が弱い？」

うんそうだね。それと、関節が固くなるね。Disabilityでは能力障害と言われていて、歩けない、座れないことなど、Impairmentレベルの力がないことを受けて、身の回りのことが出来なくなることになるんだ。このほかに何が入ると思う？
「服の着替えができない。トイレにいけない。。お風呂に入れない。寝てたら起きられない」

だね。そして、Handicapレベルというのが、社会的に不利な状態。仕事ができないとか、もっと、身近でいえば、売店に行けないので、買い物ができないと言った具合。
「ふーーん」

それに対して、ICFというのは。。生活モデルって言われているんだ。

ICIDHのImpairmentは、心身機能と構造に、Disabilityは活動に、そしてHandicapは、参加に変わっているんだ。

今から、30年前までは、病院で電動車椅子を使っている人はいなかったようだよ。テレビゲームもないし、テレビも無い場合もあったかもしれない。
「)ﾟ0ﾟ(。何もできない。。。」

そうだね。ICFの環境因子とは、例え、力がなくて歩けなくても、電動車椅子という環境因子があるから、売店にいって買い物にいける（参加）。このように、ICFは、障害を個人の問題だけにしないで、環境との関わりで、読み解いていこうとするものなんだ。

Ｔくんは、八雲養護学校にきて、「あー。いろんなことがあるんだって」言っていたそうだね。
「うん。」「それまでは、あきらめていたこともあった。」

筋ジスのみんなから良く聞かれる言葉ってあるんだよ。なんだと思う？
「うーーん。。」「自分にはできない。。」

うん。Ｔくんからも聞かれることがあるねー（笑）。。
「(;^_^A」

その他では、「だって」「しょぅがない」って言葉。
「あー。」

それで、事をすませている事が実は多い。電動車椅子に乗れないんだ。「あーしょうがない。」。ごめんね、ベッドで横になっていて。「あーしょうがない」
こんな感じで、いろいろと周りで、起こることにどんどんと流されて言ってしまう。自分では、気づかないうちにね。だから、どんな事に対しても「？」でいてほしいんだ。

「？」

人ってね。当たり前のことには、なかなか気づけないんだ。この車椅子だってそう。ここ、使いづらいんじゃない？って聞かれて始めて、そう考えるきっかけがつかめるよね。
「うん。」

戦う男になってほしいっていうのは、いろんなことに疑問をもってほしい、「何故」ってことで物をみて、環境を変えていける力をもってほしいってことなんだ。
「うん。」

今度、今自分で描いているキャラクターの販売を考えているんだって？
「うん。」

じゃあ。目的は？（WHAT）
「自分の存在を知ってもらうため」

ほう。では、誰に？（WHO）
「学校以外の人達に」

どうやって？（How　DO）
「商品を売ることで。。」「いくら売れたかってことで、どれだけ知ってもらえることになる」

そっか、ではねー。で、それから次にどうなるの？
「えっ。。。。。。。。。。え。。。」

自分の存在を知ってもらうことが目的なのなら、函館駅の前に、「筋ジスのTです。僕のことを知ってください」ってポスターでも貼ったら？
「えーー。(ﾉﾟοﾟ)ﾉ」

存在を知ってもらうことは、目的ではなく、手段だね。そこを考えたほうがいいね。
今まで、Ｔくんに感じていたのは、Ｔくんはそこにいるのかってこと。
大学の時はどうだった？
「うん。自分で考えた。」「どんな科目をやりたいとか」

そっか。それはいいね。でもね。僕には、ＡとＢどっちがいい？「Ｂ」では、今度は、ＣとＢのどっちがいい？「じゃーＣ」って感じであったようにみえたよ。
「うーーん。」

大学に見学に行くことと、販売をすること自体の活動は違うよね。でもね。Ｔくん自身がそこにいるのか？ってことでは、結局同じのような気がするんだ。

いろんな経験を積めば積むほどよい。数ある鉄砲。。。というのものあるけど、体力の問題や障害を抱えているみんなの場合は、一つ一つのチャンスを有効に活用していく必要があると思うんだ。

どう？戦う男の意味を少しは感じた？
「うん」

じゃあ、毎回の塾では、必ず、「？」の質問を1個用意してくること。
「ひえーー」

例えば、障害ってなに？なぜ戦争は起きるの？ってことでもなんでもいい。
「あー。そういうことか。。」

じゃあ、また次回。