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コレスペと旭山動物園

先日、旭山動物園の坂東園長が八雲小学校に来校し講演をされていました。本日は、「いいなー。僕も会いたかった」と、病院のみんなでその話題。(^-^)

旭山動物園といえば、『行動展示』。動物のありのままの姿を見せる方法ですが、
ふと、コレスペと似ているなって思いました。そんなことを発言すると、「僕らを動物と一緒にするな!」って怒られそうですが、入院している、みんなの”ありのまま”を感じてもらうには、それなりな工夫が必要だって思います。

八雲病院には年間、多くの方が見学に来られますが、来院される時間によって、抱く反応は大きく違うようです。午後4時近くは、みんなはベッドの上。座って本を読んでたり、横になってテレビをみて過ごされているかたが多い時間です。

来院者にとっては、NPPV(非侵襲的人工呼吸)をした、重度な障害の方が、入院して療養生活をしているとしかうつらないでしょう。
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でも、時間を巻き戻し、午後4時前だと、時速6キロの電動車椅子が、びゅんびゅんと通り過ぎる廊下。リハ室では、スポーツ。コレスペでは、仕事や活動が忙しいと、てんてこ舞いのメンバーら。(*^_^*)
「ベッドの上と同じ人には思えない、すごいですね。」と、来院者からの感想も。

そういえば、八雲に就職してすぐに、『まいたけ』さんに、「一番したいことは何ですか?」って聞いたことがありました。彼はすぐに「うーーん。忙しいので、ゆっくり横になって休みたい。。(*^_^*)」と。

なんで、こんな重度な方がそんなことを言うのかと、まったく予想していなかった発言だけに驚いたのを覚えています。

そういえば、以前の彼は、「病院に時々、見学の方がくるけど、僕らは、モルモットじゃないって。思っていたんだけど、今は違うんだよね。僕でも、なにか、見学者の方に、何かを感じてもらうことができるんだったら、役にたっているのかなって。」

コレスペでの今は、この時と、なんら変わっていないんだなって思います。

絵が得意な人は、より出来ることをのばしたり、車椅子やパソコンなど、さまざま環境によって、彼らは、今までと違った、能力をあらわします。それは、支援者側が予想していた範囲を超えることも多い。
そして、彼らのスポーツや、仕事やさまざまな活動が見えやすくなるにつれ、それまで、
”重度な障害者とは、こうだろう"と思いこんでいたものが、少しずつ払拭され、新しいコミュニティーがいくつも作られていっているのを感じています。

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