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学校教育と作業療法士(OT)との連携

小森先生が表題のタイトルで報告書にコラム記事を書いていました~。よーくみているねー。
ぜひぜひ、報告書の方にも目を通してください!!

・特別支援学校におけるアシスティブ・テクノロジー活用ケースブック -49例の活用事例を中心に学ぶ導入,個別の指導計画,そして評価の方法-
http://www.nise.go.jp/cms/resources/content/2975/b-262.pdf

-学校教育と作業療法士(OT)との連携 (一部抜粋)-

病弱の特別支援学校・学級や肢体不自由の特別支援学校・学級では「作業療法士(OT)」の先生に協力をしてもらうことがある。学校で支援機器(AT:アシスティブテクノロジー)を適用する上で,「このようにしたらもっと学習効果が上がる。」とか「今まで使っていたスイッチが身体の機能低下により使えなくなってきたので、何とかしたい。」など困ったときに相談することが多い。しかしOTによって得手不得手がある場合や、職場環境によってアプローチの仕方が異なる場合があり、必ずしも学校から相談できるとは限らない。
OTは基本的には医師の処方菱の元,職務にあたるとされている。そのため学校と連携するにあたってはOTの所属する病院や施設などの理解が不可欠といえる。ただ,教育と医療の間では考え方や環境に違いがあることも多く,うまく連携できているところが少ないのが現状である。しかし,連携ができると身体にも心理面にも無理のない,ぴったりと合ったATの適用により,学習環境が今以上に改善されるなど効果が大きい。
学校は,連携するにあたり,何でもOT任せや場当たり的なものとせず,卒業後の生活をイメージして「子供のために継続的な支援を連携して一緒にやっていきましょう。」という姿勢が重要である。個別の教育支援計画を活用し,カンファレンスを実施するなかで,継続的な支援をすることも必要となってくる。OTの方として一番困るのは,「スイッチを使ったら子供が喜ぶので作ってくれませんか。」とか「このスイッチをどうやって子供に合わせたらよいですか。」
といったようなことだと思う。これは目的もなくATを使うもので,一過性に終わることが多い。子供にとって生活の安定につながる,楽しくなることをATという視点でOTが考えたとき,OT任せや場当たり的なものでは連携しても意味がないと思うに違いない。
OTとうまく連携できているのは一部の学校だけの話しではという声もよく聞く。すべての学校にOTがいる環境などないので,その場合は,まず児童生徒を受け持つ主治医に相談し,OTとつないでもらうことも考えられる。また,お近くの特別支援学校もセンター的機能を持つようになってきているので,相談されることをお勧めする。

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