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江戸思草

八雲町立図書館で、三遊亭らん丈氏による「地域で育てる子どもたち」の講演会がありました。昨年より導入された「学校支援地域本部事業」の一環です。

さすが、落語家。聴衆を惹きつけるのがとにかく上手い!時間を感じさせない技を感じました。

さて、お話の中で、とても興味深かったのか。落語家らしい言葉の意味を追求していた点です。
江戸の頃は、今でいう、ボランティアの言葉って「傍楽(はたらく)」と言っていたそうです。
文字通り、他の人を楽にすること。
この他にも、朝飯の前に、近所を回って、ちょっとしたことを手伝えないか見回っていたんだって。
江戸の人のはたらきかたは、こうした「朝飯前」と、午前中に、お金をかせぐ「使役」そして、昼からは、「傍楽」でなっていたんだって。
そして、夕方には、「明日備(あすび)」といって、明日に備える鋭気を得る意味で、レクレーションや、趣味をしたんだってー。明日にストレスを溜めないためだね。

なにより、江戸町民での人の評価は、お金の量ではなく、「傍楽」で決まっていたと言うから今の世の中と違うねー。

どうですか?みなさんは?
「朝飯前」「使役」「傍楽」「明日備」と、一日をメリハリつけて、過ごせてますかー?

このような江戸の慣習を江戸しぐさ(思草)と言ったそうです。江戸で育った人も、江戸しぐさを身につけてられないと、江戸っ子とは言わないんだって。

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