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ようこそ先輩課外授業その2

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ようこそ先輩課外授業のパート2、今回は、2007年3月22日に石川県リハビリテーションセンターのバリアフリー推進工房の北野義明さんから、リハビリテーションエンジニアのお仕事を聞きました。「目の不自由な方にどうやって色を感じてもらうか?」など、いろいろな人のいろいろな”しづらさ"に対しての関わりを聞かせていただけました。
 「一つのしづらさを解決しても、全体ではかえってしづらくなっていることがある。道具づくりは全体をみなくちゃね」と話されているのが印象的でした。

 生徒からは、自分達が総合的な学習の時間で勉強してきた事を、北野さんに聞いてもらい「すごいね。参考になります」と、プロの方に視点のおもしろさに評価を受け、にやにやとまんざらでもない様子です。
北野さんありがとうございました。

中邑賢龍先生講演

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2007年02月14日、八雲養護学校で東京大学先端科学技術研究センター 中邑研究室による福祉機器開発授業の第1弾!!「福祉機器開発アドバイザーを目指す」が行われました。福祉機器の授業といえば、どんな車いすがあるのか?と、道具の種類や、使い方などの説明が主な話題となります。(少なくとも、福祉系の専門家と言われる職種の講義ではそうです。)ですが、中邑先生の講義は、ひと味もふた味も違う!!
 講義冒頭より、「皆さんは、私の講義にいくら払いますか?」の質問から。「これから仕事をしていこうと考えているみなさんは、自分のサービスの価格について考えていかなかればならない。」
 「みなさんは、筋ジストロフィーの方が日本に何人いて、呼吸器をつけている人が何人いて、食事はどうしているのか、知っていますか?」「自分と同じ障害の人をどれだけ知っているだろうか?」「自分たちが福祉機器についてどれだけ知っているであろうか?」と、中邑先生の授業では、私たちが、普段、当たり前にして気づかない部分に焦点をあてていきます。
 福祉機器の開発にあたっては、よく障害当事者のニーズをくみ取り、障害を持つ人と一緒に開発していくことが必要と聞きますが、必ずしも売れる製品になっていないことが言われています。「障害者=当事者ではない。みなさんは、当事者ですか?当事者ってなんだと思いますか?」
 現在、障害者の中でも、いわゆる勝ち組・負け組と、持つものと持たざるモノの差が指摘されるようになってきました。隣人を理解する。身近な利益に奔走するのではなく、もっと広い視野をもってことにあったていく。今回の中邑先生の講義では、単なる
形だけの知識だけではない、考える力と技術をもつことの大切さ、何故、そうなのか?と、偏った考えに陥ることなく、「人を好きになる。人のことを知る。その人の生活のことをたくさん知ることが必要。」と、私たちが何をめざすべきかを感じさせていただく機会となりました。

今後のラインナップ予定です。
 2 障害を理解する(2時間)
 3 福祉機器のスペックを理解する(2時間)
 4 当事者参加開発の重要性(2時間)
 5 仕事のいろは(2時間)

西牧先生講演 第2弾

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午後の講演に引き続き、夕刻には八雲病院の寺子屋(勉強会)として「人生のQOLを見据えた特別支援教育」をテーマに今度は、職員・教員向けの講演をいただきました。治療教育(Heilpaedagogie)。耳慣れない言葉ですが、ドイツで生まれたこの思想は、病弱教育にもともとあった考えだそうです。治療に限界がある子どもに対して、病気によって起きている問題や起きてくる問題に対応する医療・教育・福祉が、協働して個人を育んでいくことの大切さを話されていました。

西牧謙吾先生講演 第1弾

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 独立行政法人 国立特殊教育総合研究所をご存じですか?東京湾を望む三浦半島の付け根に位置する久里浜にあるこの研究所は、泣く子も黙る、養護学校の先生たちの総本山。日本の特別支援教育を支えるといっても過言ではない所。さて、ここの教育支援研究部 上席総括研究員である西牧謙吾先生は、病弱教育の牽引役。現在、特別支援教育を立て直すべく、さまざまな提案をされています。その西牧先生から、2007年2月9日に卒業生・在校生を対象に講演をお願いできました。西牧先生からは、冒頭から「教育ってなんだと思う?」「先生ってがんばっているやろ?」と、”うんうん”と頷く生徒や、”うーん”と首をかしげる面々など、参加したすべての彼らが教育とは何かを考える1時間となりました。「教育は、学校だけのものとは違う。生涯教育や!!」と話す西牧先生は、最後に、「もっとみんなの声で語らなきゃあかん。」「ものを言っていいんだ」と語り、それを身を乗り出して聞き入っているの多くの生徒が印象的でした。

ようこそ先輩!!課外授業

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学校も冬休みに入っての2006年12月25日に、思わぬクリスマスプレゼントがありました。つくば市の独立行政法人 産業技術総合研究所次世代半導体研究センターに所属する梶谷先生は、筋電義手制御の研究を長年行われており、研究者の立場として、モノ作りの姿勢を学ぶことができました。参加したのは、現在、総合の授業時間で福祉機器開発に燃える高等部の学生。生徒からは、「考えが思いついた時ってどうやってメモをとっているんですか?」「テレビでみた福祉支援機器ってすごい感じがするけど、ちょっとおおげさな感じがする」など、日頃、疑問に思ったことを、率直に聞けることができました。
「モノつくりって、楽しいもの。研究者って意外と知らない。だからもっと、自分たちの視点を話してほしいと」お話をいただきました。

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