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なべちゃん講師その2

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いよいよ、なべちゃん講師と小学部担任との打ち合わせの日です。物怖じしない彼は、「なんか、卒業した雰囲気をだんだんと感じてきている。学校を見守っている感じ」と、学校へ打ち合わせに向かう廊下でポツリと、今の自分を見つめていました。
苦労してつくったシラバス(進行表)も概ね好評で、担任の先生からは、「なぜ、なべちゃんが、福祉情報技術コーディネーターに、なろうと思ったかを、生徒に伝えて欲しい。小学生の彼らがこれからの道を造っていく上でも有意義な時間になれば」と、期待を込めた要望がありました。

彼は、「やはり先生は、指導のプロ。実際こうした方がよいとの意見にも納得だった。また、人に教えることは奥深いと思った。」と感想を話していました。「一年後こんなことをやっているとは想像していなかった。」と、興奮気味のなべちゃん。早速、来週の授業参観で、小学生の二人がどのように授業を受けているかを見に行きたいと、さらなる意欲を磨いていました。
さて、本格的にエンジン始動。授業日程の打ち合わせもすすみ、細部を煮詰めていくようです。

コレスペAT講座その1:「ITってなあに?」

 IT機器を利用することで、例えば足の不自由な方が、書店に足を運ばなくても、ほしい本を購入できたりと、ITは障害者の生活を大きく変えようとしています。みなさんは、障害者IT利活用支援と聞いて、何を始めるでしょうか?
 パソコンの使い方やインターネット利用、もしくは重度障害者への意思伝達装置の導入や、スイッチの調整といったことに注目が集まるかもしれません。しかし、一方で、「なぜパソコン利用の支援が作業療法になるのか?」「IT利活用支援の対象者は、重度障害者のみではないの?」「ITといわれても、雲をつかむような話で、正直なところ、何に関わってよいかわからない。」という話も聞かれます。
では、ITとは、そもそも、なんなのでしょうか?
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「名前もわからない“それ?”」を、みなさんなら、どのように紹介されるでしょうか?
例えば、目の前にいる人にであれば、直接“それ?”を手渡すことで説明が可能ですが、離れている人であれば、写真や絵、もしくは、形や大きさ、色、重さ、何と似ているかなどと、“それ?”を表す固有の特徴を、電話や手紙、メールなどの手段で伝えようとします。
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こうした、それまで密接な関係にあった“それ?”に含まれる固有な特徴を取り出したものが情報であり、一端、切り離された情報は、映像や音声など、あらゆる形へと再構成が可能になります。
障害者IT利活用支援において、私たち支援者が関心を寄せるのは、この情報化の技術により、人にあわせて情報をわかりやすく、加工(再構成)できる点にあります。例えば、発声が困難な方では、コミュニケーション機器の利用で、文字や音声に変換して自分の言いたいことを他者に伝えたり、移動に不自由がある場合では、ワープロで作成した書類をメールで送ることで、職場に行かなくても仕事ができる点などが上げられます。
このようにIT利活用により、運動・知覚・認知機能のそれぞれに困難さを抱えていても、物理的な条件に左右されることなく、活動の機会が得られるように支援ができるのです。

なべちゃん講師

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あたりまえ科学研究所の所長こと、なべちゃんが、12月、養護学校小学部の生徒二人に、支援技術の授業をすることになりました。
ことの始まりは、彼がおこなったアンケートで、文字入力やスクリーンキーボードの方法を学校の先生から聞きたいとの結果を伝えたことからでした。
彼は、現在、
単元:「パソコンの工夫をしろう」40分 
目標:「自分たちの使っているパソコンの可能性を知り、将来につなげよう」 
1.はじめに(5分)
 「パソコンでなにをしているの?」
 :それぞれがどのようにパソコンを利用しているのか?

こんな感じのシラバスを作り、担任と相談する予定になっています。
「3人で文字を打つ課題を、競争してもおもしろいかもしれない」
授業を考えるおもしろさを、だんだんと感じてきたようです。
自らも当事者である卒業生の彼が、母校の小学生に支援技術を教えていく、今回の取り組みをコレスペでも注目しています!!

第4回 支援技術基礎講座 「アフォーダンス」

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「あほのダンス!?」
”あほ”と聞くとウズウズする、I教諭はさておき、アフォーダンスという言葉をご存じですか?
James J,Gibson(1904-1979)が提唱したこの考えは、「環境が、その中で生きる動物に与えてくれる行為の機会」。いったい何のこと?と首をかしげる方もいると思いますが、皆さんが座っているその椅子も、椅子だから座れるのではなく、人によっては座れたり座れなかったりする。そこには、その人を支持するという固い面が存在する不変項がある。。。。詳細は他紙にゆずるとして、今回の勉強会では、私たち支援者が何を教育・支援をしているかを、環境への情報の探索と検知の側面から感じてみました。まずは、ダイナミックタッチ。何故、人は棒の長さを感じることができるのか?何故、人は、視覚情報に頼らなくても、物を知覚できるのか?など、普段、生徒が行っている動作を紐解くヒントを先生方と共有できました。

第3回 支援技術基礎講座 「スイッチを作ってみよう」

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2006年12月5日に、養護学校で3回目の支援技術基礎講座を開きました。今回のテーマは、前回のスイッチの講義で要望の多かった、実際にスイッチをどうやってつなげたらよいのかという要望に応えて制作実習となりました。参加された先生が、おのおのの繋げたい機器を持ち寄り、どのような工夫があるかを学びました。実際に、制作を進めることで、「そうか、こうしたら、ストップウォッチもつかえるんじゃないか?」など、生徒の実践に結びついたアイディアが次々と飛び出していました。余談ですが、次の日に、電動車いすの生徒が掃除機をブーーンブーーンとスイッチを使う光景をみてしまいました。。。先生ってすごい。。。

第2回支援技術基礎講座 「スイッチをさわってみよう」

2006年11月9日に第2回支援技術基礎講座が行われました。テーマはスイッチ適応です。スイッチに限った話ではありませんが、福祉機器の道具の適応では、「この道具を、生徒にどうやって使おう」と、道具が先行した考えが強く表れる傾向があります。今回は、前回の姿勢の延長線で、姿勢と道具の関係から、スイッチ適応を考えました。 
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 シラバスはこちら

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