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リフトを利用していますか?

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介護用リフト「かるがるプチ」のデモを行いました。

療養施設では、2人介助による移乗がまだまだ多く、リフトの活用は一部と聞いています。

大変そうのイメージがありますが、ぜひ一度体験してみることをおすすめします。

小児期発症の筋ジスでは、小さいころからの抱っこが中心だったせいなのか、20歳を超えて大きくなっても両親の介助が多く見受けられます。しかし、成長とともに身体が大きくなっていく子どもと、両親の高齢化。介護負担は重なるばかりです。

シーティング技術が向上する中、生活のバランスを考えて、在宅生活での、リフト導入の検討はいかがでしょうか?

あらためて、PPSスイッチ

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パシフィックサプライ株式会社から販売されている、PPSスイッチ(「 ピエゾニューマティックセンサースイッチ」)をご存じでしょうか?設置が容易で、多くの人に使ってもらえることをコンセプトに開発された商品です。
PPSスイッチの詳細
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このPPSスイッチは、1ショット出力しかできないとされていましたが、実は裏技的な使い方ができるんですね。じわーっと、弱い力を変化し続けると、長押しもできる。
ということで、実験!

ワンキーマウスを使って、PPSで操作できるか試してみました!

見事操作可能!ちょっとしたコツがあったら使えそうなことがわかりました。でもやはり裏技は裏技。
誤操作が残ります。それでも、こういうことはさわった見なくてはわかりません。自分たちの使い勝手を紹介していくことも必要なのではと感じました。

シーティング研修会in徳島

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徳島駅からちょっと郊外にいってみると、大きな柿の実が、オレンジ色の木になっています。北海道ではみられない風景です。所変わればですね。
今回は、徳島県作業療法士協会主催のシーティング中期研修会に参加してきました。
講義の後は、グループに分かれてモジュラー車いすの分解と組み立て。からだの寸法を測って、体に合わせた調整です。

車いすの仕組みを学ぶ良い機会でした。

ザ・スイッチ-FILE02

通常スイッチの適合は、残存機能の評価から始まります。しかし、ただ動けばよい、動きの幅がよいところが一番とは限りません。顔よりも手がよいと、やはり道具を操作するのは手がよいと感じているかたも多いのです。
彼もそんな一人です。

彼は右手の親指がどうやら動かしやすいようです。しかし、親指と手掌面の間が狭く、押しボタン型のスイッチ(スペックスイッチやマイクロスイッチなど)が入りづらくうまくいきません。

そこで、センサー技術を利用した市販スイッチを使うことにしました。候補は次の3つ。
1.ポイントタッチスイッチ
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2.ファイバースイッチ
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3.PPSスイッチ
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どのスイッチも軽い力で操作ができるのですが、どれも長所と短所があります。1と2のスイッチは、任意の位置に動かすことでスイッチに入る仕組みに対して、3のPPSスイッチは、変化量をみています。すまわち、設置が容易で、押しっぱなしにもなりにくい点が優れています。しかし、1ショット出力になるので、スイッチを長押しすることができません。

彼はワンキーマウスユーザーですので、スイッチの長押しが必要です。PPSスイッチを利用するには、制御装置の工夫をしなくてはなりません。

スイッチの適合では、そのあたりを考えていく必要があります。
その後

100円ショップで見つけた逸品

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100円ショップには、ほんといろんな物が置いてありますね~。
今回は、みんなお気に入りの任天堂DSのアイテム2点。一つは、任天堂DSの台と、指にタッチペンをはめて使うもの。いずれも、使いかたによっては、重宝しそうです

スイッチ評価ソフト

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「どのスイッチがよいのだろうか?」
そんな悩みを抱えている人も多いのでは?

http://www.aacinstitute.org/で、SSPT(Single Switch Performance Test)

が紹介されています。
ペンジルバニアのミラーズビル大学のコンピューターサイエンスの学生さんが作ったようです。
評価は、
『リズム』『ホールド&リリース』『連打』それぞれの遅延時間をみるものです。
一度チャレンジしてみてもおもしろいのでは?

千歳科学技術大学との連携

昨年度、北海道八雲養護学校と千歳科学技術大学でe-ラーニング利用に関する協定を結びました。
そして、平成19年度に文部科学省の「先導的教育情報化推進プログラム」に千歳科学技術大学のプログラムが採択されたことにより、本校も協力をすることになりました。本校では、「ユニバーサルデザインに基づくeラーニング活用での入出力デバイスの研究」という研究テーマで進めており、2/23(土)に「病弱特別支援学校におけるe-ラーニングを使った授業実践報告」を発表しました。
現在、、黒板にマグネットでつける電子黒板とプロジェクターの貸与を受け、授業でもときどき使っています。おもしろい使い方がありましたら、随時募集します。

ウェブカメラ

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ベッド脇にあるWEBカメラ。
皆さんなら何に使いますか?SKYPEやチャットなど、インターネット電話を楽しむでしょ。
でもでも、こういった使い方もあるようです。
彼がカメラでみているのは、自分のカニューレ。看護師さんがカニューレの交換をする際に、ちょうど良い位置を伝えるために鏡代わりにしているそうです。鏡と違うところは、ズームやチルト&パーンがマウスで切り替えられるところ。録画もできるようです。
いろいろな使い方があるものです(~o~)

ロジクール Qcam Orbit AF

以前までは、チルト&パーンのWEBカメラは数万円していましたが、1万円ちょっとで買えるようになりました。

福祉支援機器共同開発プロジェクト~札幌リハビリテーション専門学校の学生とともに~

2月29日、高等部総合的な学習の時間の発表会がありました。今年度の集大成。一人一人の調べ学習はとても興味深い!!
『ひろゆき』くんは昨年の福祉機器開発プロジェクトに引き続き、今回は、札幌リハビリテーション専門学校の作業療法学科の学生さんとのコラボレーション。
 『ひろゆき』くんの要望に対し、学生さんが知恵をしぼり、いろいろなアイディアをだしてもらうもの。
プレゼンテーション資料:ファイル 186-1.pdf

今後との活躍にも期待大です(^_^)v

画家に依頼!

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コレスペでお馴染みの、タムタムさんに、製作依頼が来ました。お気に入りの写真をぜひぜひ油絵にしてほしいというもの。

少し悩みながら答えた彼でしたが、やってみたいとの返事。
「依頼された絵が完成できるのが、いつになるかわからないし、完成になるまで描けるかどうか・・・。でも、やれる範囲でやってみたい」と胸を張って答えていました。
なんか、こうして製作依頼をもらうと、プロのようだね。

さて、コレスペでのタムタムさんの進行状況を刻々と紹介しますよ!

冬の必需品

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冬のツルツル路面で、一度は滑って転んだことってあるでしょ?
特に転びやすいのが、雪の降り始めのころ。
でも、次第に、地面から足を離さないように歩く、ペンギンのようなよちよち歩きで、冬路面を克服していきます。

ですが、本州から旅行で訪れる方の場合では、そうもいかない。
そこで、冬の必需品となるのが自動車のタイヤにチェーンを巻くような感覚で靴につける滑り止め。幾つか製品でありますが、新千歳空港の売店でうっていたものが、この「コロバンド」。
まあ、ネーミングはともかく。効き目はありそうです。

i-unit

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中部国際空港で、トヨタのブースがありました。
今話題のトヨタのi-unitの試乗ができます。(といっても記念撮影だけ)
電動車いすのジャンルではなく、一人の利用の電気自動車のコンセプトのようです。
操作系統はというと、ちょうど卵形のような部分に右手と左手をのせるようになっています。操縦は、右で行います。
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ヤマハ発動機㈱ IMカンパニーにおじゃましました。

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皆さんよくご存じの簡易電動車いす”ヤマハJWシリーズ”の組立て工場を見学し開発スタッフの方々とお話をして来ました。
場所は、静岡県浜松市。近くに山がなく広々とした平野部で冬でも雪は積もらないところです。
このIMカンパニーでは、JWシリーズの車いすの他に、産業ロボットや、携帯電話のような小さな基板に電子部品をのせるマウンター(表面実装機)と呼ばれる機械の製造を行っています。
その一角に簡易電動車いすの組み立て工場があります。工場の中には、大きな部品棚が所狭しと並べられ、注文に応じて一個一個丁寧に組み立てられていました。
この工場で働く皆さんが、みんなの車いすを作っているんですよー。ここから、全国・全世界へと、よく知っている車いすが出荷されていくんだなーって思うと、なんだか感無量。嬉しくなってしまいました。修学旅行によいコースなんじゃないかと思いました。(^o^)
工場のみなさま、お忙しいなかありがとうございました。
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JWシリーズが発売されたのが、1996年10月(1995年 神奈川・静岡先行限定発売)。それまで電動車いすといえば、”大きい””重い”というイメージがあり敬遠されてきたのですが、手動車いすと電動車いすの、ちょうど間の製品。かゆい背中に手が届く車いすの登場で、町中で電動車いすを見かけることも多くなったのではないでしょうか?ディズニーランドにいくと、JWユーザーを見かけることが多いのも一つ。あの広大な敷地を手動車いすで移動するのは大変ですものね。
JW1開発当初、ドイツのe-fixという車椅子をお手本に、”軽い””持ち運びが容易””操作性がよい”をコンセプトに地元の病院の協力を経て開発をしたそうです。養護学校で意外に需要が多かったのは販売開始後に知ったそうです。新しい簡易電動というジャンルを切り開き、新しいユーザーを取り込み続けるJWシリーズスタッフのみなさん。この簡易電動車いすのコンセプトを大切にしつつ、どこまでユーザーの期待に応えられるのか?現在の悩みはそこにあるようです。
今後とも楽しみな車椅子です。みなさん、これからも良い”作品”を楽しみに待ってます!!

ナースコールアダプタ

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八雲のエジソンこと、よしゆきさんは、自分でも、ういんぐ工房
という、支援技術のHPを管理されています。自ら、2個のスイッチを使って電動車いすを巧みに操るユーザーです。
そんなよしゆきさん。普段はワンキーマウスを使っていますが、どうしても、ナースコール用の2個目のスイッチをもてません。
そこで、1個のスイッチでナースコールとパソコン操作のマウスを制御できる装置を作成しています。設計回路や、プログラムは自分で組み立てて半田付けは学生さんにお願いします。
 さて、24時間人工呼吸器を使い、電動車いすをスイッチで操作するユーザーが、装置を自作してしまうなんて、あまり見かけませんよね。
そこで、そんな彼の長所が仕事に結びつかないか模索中です。

参考
ナースコールアダプタの製作

タレルの部屋

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アートって偉大だなー。

金沢21世紀美術館の中でも、ジェームズ・タレル作の『Blue Planet Sky』は、大きさでも圧倒的。

天井がそのままキャンパスになっており、空の刻々と変わる色の変化が楽しめます。
また雨が降ってくると、空気の湿った感じとともに、視覚だけでなく、空気感をも一緒に味わえるところが、おもしろく感じました。

こうしてみると、私たちの周囲にも刻々と色を変えるアートがあることに気がつきませんか?

目を閉じで、耳を澄ましてみてください。

YO!染料役者

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家庭科の授業で”染め物”をしていました。
”あんもないとぞめ”という、出来上がりが”くるくるまわる”模様になるようです。

それぞれの工夫が随所にみられました。例えば、こんな工夫。
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スタンダードアームを組み合わせて、手の置く位置と、台の位置を決めてあげると、自分のテンポで染めの作業が行えます。

惜しくも授業終了のチャイムがなってしまいましたが、続きは次回。どんな模様が仕上がるのでしょうか?
楽しみです!!

なすび

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ペルモビールさまより、ミニジョイスティックをお借りしました。
みてください!!小さいよね~。

最初に見たときは、なすびかと思いました。

作動圧(トルク)が小さい割には、ニュートラル位置がしっかりした操作感です。

筋ジストロフィーでは、手の変形が強いため、なるべく小さな形状のコントローラでないと操作が難しいことがあります。

いろいろな車いすが販売されていますが、パソコンと同じく、こうした入力装置(インタフェース)も規格統一してくれると嬉しいのですが。。

大喝采

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今日は、ペルモビール 株式会社の最新式電動車いすのデモがありました。
写真でお見せできないのが残念ですが、学生一同が集まり「私ものりたーーい」と大混乱。
車いすの高さが昇降したり、ハザードランプが点滅する度に大喝采でした。特に今までに目にしたことのない、旋回能力に一同驚きです。
日頃、車いすには乗り慣れているはずですが、やはり”外車”には弱いようです。時速7キロ・12キロの体験は、まさに”風を切るすがすがしさ”があったようです。
菊池社長曰く、「できないとは言わない」と頼もしいお言葉。今後ともお世話になると思います。よろしくお願いいたします。

さて、このペルモビール。誰が一番先に手に入れるのでしょうか?

ペイントツールの使い方-曲線を書こう-その1

ウインドウズのアクセサリーのペイントツールを使ったことはありますか?マウスで大抵の絵は描けますが曲線となると、マウス操作に慣れないと難しいですよね。またワンキーマウスなど、1個のスイッチで操作する場合には、曲線が描けなくて絵を描くのをやめてしまった人もいると思います。
でも、特別なソフトを使わなくてもきれいな曲線が描けるのですよ。
まずは、アクセサリーのペイントツールを開いてください。
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曲線ツールを選び、色と線の太さを選びます。曲線ツールに慣れるにはコツが必要です。全部で3回の操作で曲線を一つ描きます。
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例えば、このような曲線を描くときには、曲線の始点と終点までをドラッグします。これが一回目の操作です。
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次に、曲線の孤の立ち上がりに向かってドラッグします。
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そして、反対側も同じようにドラッグして形を整えます。
いかがですか?慣れるまで時間がかかりますが、必ず3回の行程が必要だということを忘れなければ大丈夫!!
これで、ワンキーマウスでも絵が描けますよね。
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これは、全部曲線ツールで描いた絵になります。

コレスペの作家人のひとり、のりさんは、このペイントツールをワンキーマウスで描く達人なのです。

技術ボランティア

すでに、ボランティアという言葉が定着してきましたが、自分の持っている特定の技術を役立てたいという、目的指向型のボランティアが各地で行われているのをご存じですか?
障害者の技術支援の先駆けとなったのが、国立病院機構箱根病院を中心として今でも活動を続けている技術ボランティアグループです。
これは、まだインターネットが普及する前のパソコン通信が主流だった時代、NIFTYの障害者フォーラムの片隅から始まりました。95年1月にNHKスペシャルで「わが分身たち」という番組が放映されました。八雲でもおなじみの畠山卓朗先生が登場し、南九州病院の轟木さんの関わりを中心に、重い障害を持っていても、道具を上手く使うことで、活動範囲を広げられることが語られていました。この放映を前後して、各地で技術ボランティアのかけ声がかけられました。

自分の特技が誰かの役に立つかもしれない。
電子工作だけでなく、絵が得意、DJが好きなど、いろんな技術を待っている人たちがいます。
コレスペのコンセプトもまさに、得意をつなげるです。
ぜひぜひ、みなさんの得意(すき)をつなげるお手伝いをさせてください!!