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日本生理人類学会第3回ものづくり研究部会

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人間の特性に基づいた車いすづくり(2)~実践と研究の統合へ~
の研修会が、北海道大学保健科学研究院でありました。
講師は、北海道大学大学院保健科学研究の井上先生と八田先生、北海道立心身障害者総合相談所の西村重男先生。

生理人類学の視点からのものつくりの話でした。
Orphan(オーファン)という言葉をご存じですか?「みなしご」という意味のようです。海外では、200,000人以下の全体としては0.1%にみたない、小集団への支援が、実はさらに、多くの人々の利益につながる、として、orphan disease(希少疾患)へのorphan productの支援が行われているそうです。

人は多様性をもっていることが特徴ですが、それは、人の数だけデザインがあるというのではない。人の生理的多様性にみられる多型性をみていくことで、「common element(共通要素)」をみつけられないか。このコモンエレメンツこそ、おもしろいとのこと。

また、「Pulse」の事務用イスは、障害者が、人が座ることの、
「common element」を教えてくれたとして、彼らは、「exepert」であると。このようなプロジェクトが、障害を持つかたの能力が劣っている集団という、「ものさし」を変えていくのではと話されていたことが印象的でした。

熱血!COM泉屋さん

先日、何気なくテレビをみていたら、冬の北海道でも車いすで外出しやすいようにと、一輪車のようなアタッチメントが(簡易電動も可)紹介されていました。

名前が「快適AQURO(アクロ)」
旭川の人が開発したそうで、へーと思っていたらその翌日には、ご本人と会うことになるとは。。まったく縁というもは不思議なものですね。

有限会社COM泉屋の社長さんである、泉谷さんの、お年を聞いて驚きでしたが、独立して今の会社になってからすでに5年とのこと。車いすだけでなく、人が座るのは活動するためです。だからいろんなことをやっていきたいと、嬉しそうに話されていたのが印象的でした。
パワフルなCOM泉屋さんでした(*^_^*)

快適アクロをつかった、旭川旅行の案内もありました。
冬の旅行のお手伝いinあさひかわ

介助者と車いすをつけてのレンタルかー。いろんなアイディアがあるもんです。

ペルモビール c300

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昇降とチルト式のタイプです。
ペルモビールC300
前輪駆動のペルモビールの走行特性を選択する方も多くなってきました。
さて、昇降機能は、テーブルを選ばないんですね。
こういう使い方もあるようです。
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車いすの技術を利用したオフィス用チェアPulse(パルス)

アクティブバランスシーティングをご存じですか?
脳性まひや、筋ジストロフィーの座位適合の過程で生み出された考え方です。

この考え方をオフィスチェアにも応用した製品が内田洋行から販売されました。
プレスリリース

北大に数点寄贈された、椅子の一つに座ってみました。
座り心地ですが、背に寄りかかるとリクライニングするのですが、仙骨上部と座骨の部分の支持は変わらずに骨盤が安定したまま、寄りかかる事が出来ます。
これは、一見して構造を理解することが難しく、「チルトなんだけど、リクライニングする。。。」おもしろい構造です。

この仕様が逆に、また車いすにも応用されないか楽しみです。

このプロジェクトを進めている両氏に感謝!

・北海道大学大学院保健科学研究院生活機能学分野 
 教授 八田達夫氏
・北海道立心身障害者総合相談所 企画総務課 
 リハビリテーション・エンジニア 西村重男

・参考
仕事耕具:長時間作業でも姿勢安定 内田洋行のオフィスチェア「Pulse」 - ITmedia Biz.ID

北海道アクティブバランスシーティング研究会

いよいよ、北海道でもシーティングのネットワークを広げようと
北海道アクティブバランスシーティング研究会が発足する運びとなりました。

日時:2009.1.25(日曜日) 13:30~16:30
場所:北海道大学大学院保健科学研究院作業療法実習室
〒060-0812 札幌市北区北12条西5丁目
参加費:無料どなたでも参加できます

内容
1. ミニ講演「アクティブバランスシーティングとは」
北海道立心身障害者総合相談所西村重男
北海道大学大学院保健科学研究院八田達夫
2. フリー討論「車いすシーティングの問題解決のために~ABS研究会の発足」

アクティブバランスシーティング(ABS)は、脳性まひなどの障害をもった人々が教えてくれた車いすシーティングのコンセプトです。現在、大学病院や養護学校で日々実践され、日本リハビリテーション工学協会の車いすSIG講習会などを通して全国にも広がっ
ています。今回、ABSの実践と研究の積み重ねを行う拠点の場として、北海道アクティブバランスシーティング研究会(仮称)を発足させることになりました。事例などを通して解決策を検討し、将来的には製品開発や研究を進めていきたいと考えています。

申し込み・問い合わせ先:
八田達夫(北海道大学保健科学研究院生活機能学分野)
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シーティング研修会in徳島

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徳島駅からちょっと郊外にいってみると、大きな柿の実が、オレンジ色の木になっています。北海道ではみられない風景です。所変わればですね。
今回は、徳島県作業療法士協会主催のシーティング中期研修会に参加してきました。
講義の後は、グループに分かれてモジュラー車いすの分解と組み立て。からだの寸法を測って、体に合わせた調整です。

車いすの仕組みを学ぶ良い機会でした。

i-unit

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中部国際空港で、トヨタのブースがありました。
今話題のトヨタのi-unitの試乗ができます。(といっても記念撮影だけ)
電動車いすのジャンルではなく、一人の利用の電気自動車のコンセプトのようです。
操作系統はというと、ちょうど卵形のような部分に右手と左手をのせるようになっています。操縦は、右で行います。
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ヤマハ発動機㈱ IMカンパニーにおじゃましました。

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皆さんよくご存じの簡易電動車いす”ヤマハJWシリーズ”の組立て工場を見学し開発スタッフの方々とお話をして来ました。
場所は、静岡県浜松市。近くに山がなく広々とした平野部で冬でも雪は積もらないところです。
このIMカンパニーでは、JWシリーズの車いすの他に、産業ロボットや、携帯電話のような小さな基板に電子部品をのせるマウンター(表面実装機)と呼ばれる機械の製造を行っています。
その一角に簡易電動車いすの組み立て工場があります。工場の中には、大きな部品棚が所狭しと並べられ、注文に応じて一個一個丁寧に組み立てられていました。
この工場で働く皆さんが、みんなの車いすを作っているんですよー。ここから、全国・全世界へと、よく知っている車いすが出荷されていくんだなーって思うと、なんだか感無量。嬉しくなってしまいました。修学旅行によいコースなんじゃないかと思いました。(^o^)
工場のみなさま、お忙しいなかありがとうございました。
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JWシリーズが発売されたのが、1996年10月(1995年 神奈川・静岡先行限定発売)。それまで電動車いすといえば、”大きい””重い”というイメージがあり敬遠されてきたのですが、手動車いすと電動車いすの、ちょうど間の製品。かゆい背中に手が届く車いすの登場で、町中で電動車いすを見かけることも多くなったのではないでしょうか?ディズニーランドにいくと、JWユーザーを見かけることが多いのも一つ。あの広大な敷地を手動車いすで移動するのは大変ですものね。
JW1開発当初、ドイツのe-fixという車椅子をお手本に、”軽い””持ち運びが容易””操作性がよい”をコンセプトに地元の病院の協力を経て開発をしたそうです。養護学校で意外に需要が多かったのは販売開始後に知ったそうです。新しい簡易電動というジャンルを切り開き、新しいユーザーを取り込み続けるJWシリーズスタッフのみなさん。この簡易電動車いすのコンセプトを大切にしつつ、どこまでユーザーの期待に応えられるのか?現在の悩みはそこにあるようです。
今後とも楽しみな車椅子です。みなさん、これからも良い”作品”を楽しみに待ってます!!

なすび

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ペルモビールさまより、ミニジョイスティックをお借りしました。
みてください!!小さいよね~。

最初に見たときは、なすびかと思いました。

作動圧(トルク)が小さい割には、ニュートラル位置がしっかりした操作感です。

筋ジストロフィーでは、手の変形が強いため、なるべく小さな形状のコントローラでないと操作が難しいことがあります。

いろいろな車いすが販売されていますが、パソコンと同じく、こうした入力装置(インタフェース)も規格統一してくれると嬉しいのですが。。

大喝采

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今日は、ペルモビール 株式会社の最新式電動車いすのデモがありました。
写真でお見せできないのが残念ですが、学生一同が集まり「私ものりたーーい」と大混乱。
車いすの高さが昇降したり、ハザードランプが点滅する度に大喝采でした。特に今までに目にしたことのない、旋回能力に一同驚きです。
日頃、車いすには乗り慣れているはずですが、やはり”外車”には弱いようです。時速7キロ・12キロの体験は、まさに”風を切るすがすがしさ”があったようです。
菊池社長曰く、「できないとは言わない」と頼もしいお言葉。今後ともお世話になると思います。よろしくお願いいたします。

さて、このペルモビール。誰が一番先に手に入れるのでしょうか?

電動車いす操作の質問

病名は筋ジストロフィで、呼吸器をつけてほとんど寝たきりですが週1回、電動車椅子に乗ってます。今のミニジョイスティックでは運転しにくいのですが
1、タッチパッドの電動車椅子コントローラを使ってる方はいますか?
2、その他おすすめはありますか?
3、購入は出来るでしょうか?

ご質問、ありがとうございます。タッチパッドでの電動車いすコントローラは、研究での発表はいくつかありますが、市販製品としてはペルモビール 株式会社のオプションとして販売されているそうです。電動車いすのコントローラとしては、以下のようなものが販売されています。
■ジョイスティックタイプ
・ミニジョイスティック:
・フォースセンサタイプ:
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■スイッチタイプ
・接点型入力方法
 8点接点式スイッチ:
 5点接点式スイッチ:
 4点接点式スイッチ:
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 1点接点式スイッチ:

ミニジョイスティックが使えなくなると、フォースセンサタイプへと移行できます。
しかし、ジョイスティック操作に必要な2軸の動き(前後・左右)へ、スティックを傾斜させることが困難になると、ジョイスティックタイプは難しくなります。
その場合、スイッチタイプの方法への移行を考えます。
片手に限らずスイッチが何個自由に操作できるのかによって、操作性が変わります。1個のスイッチでは、実用性のある移動は困難です。できたら、3個以上のスイッチ操作がほしいところです。
現在市販されているスイッチ式は、スイッチを同時におして、例えば、前+左で左回旋といった操作ができなくなっているものもあります。できたら、そのあたりの確認と改良が必要です。
スイッチ式では、操作が0か1かと、ゆっくり移動したり、急いで移動したりと自由な走行が困難です。そこで、ジョイスティックと同じような速度の変化がつけられるように、フィルムセンサを利用したコントローラの試用も行っています。
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高齢者のシーティング

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座っている姿勢は、テーブルでの作業に影響しますが、どんな姿勢だと良いか考えたことがありますか?

 「きょうつけ~!」のかけ声にもあるように、背筋をピンと伸ばした形が、いわゆる良い姿勢と呼ばれていますが、実際にその姿勢を保ってみても、ものの数分が限度で、背中が痛くなってしまいます。いわゆる良い姿勢とは、背中の筋肉やお腹の筋肉を常に働かせているため、疲れるのです。ここで、注目すべきは、図にある骨盤の傾き!

今、皆さんはパソコンの前にどのような姿勢で座っていますか?

ここでふっと力を抜いてみると、左の図のように身体が丸くなるような感じがしませんか?または、画面に見入る時は胸やお腹が机につくのではないだろうか?この時は、右図のように骨盤が前傾しています。
このように姿勢の源は、骨盤から作られるようです。

高齢者の場合、身体の筋肉が衰えてくると、左の図のような形になりやすく、骨盤が後傾し、背中が丸くなりやすい。そのため、机にもたれた作業姿勢になっていることがしばしばみられます。

そこで、この骨盤から腰椎前彎のサポートをすることで劇的に、作業活動がしやすくなるのです。

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