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フォースセンサ

今仙技術研究所の電動車いす用のオプション品の一つ、フォースセンサというコントローラがあります。
これは、既存のジョイスティックとは違い、IBMのThinkPADの赤ぽっち(トラックポイント)と、似たような構造。ひずみセンサにより左右前後どちらかでもその力を感知するというもの。
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この構造によって、動きの範囲が狭くなる筋ジス患者にとって、最高とも思える試用なのですが、中には使いにくさを訴える人もいます。
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通常スティックを倒すと、下向きの力と横向きの力の双方に力が分散するように働きます。下向きの力は、重力の力を借りて手の自重などで代償されるように働くので、スティックを傾斜させると、ほぼ横向きの力がなくても操作を可能とします。

このため、フォースセンサのように傾斜しないスティックは持続的に力を必要とするので使いづらさを感じてしまうようになるようです。

さて、新しいフォースセンサコントローラは、誤操作防止用に、指がスティックから離れると、車いすが停止する仕組みになっています。
しかし、爪部など絶縁部で操作はできないため、動きの方向が制限されている筋ジス患者の場合は、利用にあたっては、調整が必要となります。

本来このような使い方はできませんが、とりあえず操作できるように、親指にアルミホイルを巻いてみました~。。
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残存筋部位がまだらに残っている筋ジス患者が、2軸の動きを必要とするコントローラを使うためには、ただ、動きが狭く、力が弱いという特徴のみならず、動きの方向を考えていかないと、うまく利用していくことは難しいのかなと思います。

せんぱーーい!

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さて、本日も、高等部1年の『しょうた』くんが、先輩に質問。
今日の話も前回の続き。どんな活動をしているかの紹介だったようですが、どうやら、自分でも名刺を作成しているようで、デザインのアドバイスをもらっていたようです。

梶谷さんいらっしゃーい。

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つくばの産総研の梶谷さんが来訪。
今回は二日に渡り、研究実験でした。コーディネーターにあたるのは、『よしゆき・なべ・えと』の福祉機器研究に携わる3名。

早速、梶谷さんからは、「これからの技術」に対しての質問がありました。
「これからますます、繋がるという技術が進歩していくと思う。特に、物と物が情報を交換できるようになるんだけど、僕は、繋がっていくことが、どんな幸せになるのかが、イメージできない。みんなはどう?」

いきなり、難題!

さて、どうする?(*_*)