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福祉機器ってなあに?第18回勉強会

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さて、今日の課題は、「よしゆき」さんから。

下に置いてあるものを、
・棒・テープ・などなどを使って、どうやって引き上げるか?
猿の実験のようですが、立派なこれも学習。

これはどうだろう?あれは?といいつつ、楽しく学んでました(^_^)v

福祉機器ってなあに?第15回勉強会

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今日の担当は『えと』くん。HP TouchSmart PC IQ500シリーズを紹介してくれました。(^-^)
さて本日の談話はOT田中先生より。
まだ、みんなには聞かせたことがない、普段は支援者向けに話している講義内容を紹介しました。

みんなから良く聞かれる言葉。。
「だって・だから・だいじょうぶ・・」
どう?根っから染みついていませんか?
なんか困ってることある?やってみたいことはなに?
と、聞いても、特にないと、ニーズが聞かれないことがあります。みなさんはどうですか?

『ノミのサーカス』という社会心理学分野の実験があります。
コップに『ノミ』を入れておくと、ぴょーん、ぴょーんとコップの高さよりも高く飛び跳ねます。そこで、このコップに蓋をします。当然、『ノミ』は蓋の高さまでしか跳ねることができなくなります。
では、ここでクエスチョン!
コップの蓋を取り除くと、『ノミはどうなるか?』

実は。。コップの蓋があった高さまでしか跳ねなくなるそうです。
この状況を、セリグマン(Seligman,M.E.P)という人が、自分の行った行為と成果が結びつかない統制不可能な状況が繰り返し起こることで、学習性無力感(learned helplessness)を獲得すると述べています。

これは、誰にでもおこることです。例えば、誰だって苦手な教科の一つぐらいあるでしょ?これも、努力してもなかなか実らなかったりすると、だんだんと関心がもてなくなる。苦手なことがあたりまえになってしまう!

ではではです。先ほどの『ノミ』の実験で、今一度『ノミ』がコップの高さよりも高く、飛び跳ねるようにするにはどうしたらよいのでしょう・・・?
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勉強会参加者からは『コップの底に木を入れて上げ底したらよい』『高く飛べるノミを一緒に入れたらよい』
どれも、おもしろい返答です。(*^_^*)

答えはありませんが、キーワードは、『スモールステップ』『段階づけ』になります。

「おーーい!ノミ!おまえはまだ飛べるんだ~。だからがんばれ」って声をかけても、ノミには届きませんね。。

気づき(awareness)が大切になります。言葉だけでなく形で見えるようになることが必要です。
ただし、形が変ったことを感じ取れるアンテナが重要です。これを最近の言葉でいうと感受性・センシビリティ(sensibility)になります。

このため、福祉機器・道具の導入次第で、人も変っていく。
当事者となる方は、答えをもっていません。

教育のパラドックスという言葉をご存じですか?
その生徒の何が善いことかは誰にもわからないそうです。。
どうですれば、善いように成長していくのか?

わからないから、一緒に考えていく。
教師はただ生徒が善くなるだろうという前提のもとに、自ら生徒を善くしようとする行為を止めないで、常に提案していくことが求められているそうです。
やはり教育活動とは凄いですね。

今日はいろいろなキーワードがでました。
みんなのセンシビリティはどうかな?

今日のキーワード
「学習性無力感」「気づき」「提案力」「センシビリティ」
「ニーズ」「教育のパラドックス」「スモールステップ」

福祉機器ってなあに?第13回勉強会

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千歳科学技術大学での情報プロジェクト体験プログラムに4泊5日で参加してきた双子の兄弟『たか&とも』からの報告がありました!

ホームページでも使われているのでご存じのプログラム『FLASH』を使い、任天堂のスーパーマリオのようなゲームを作ってきたそうです。勉強会では、プロジェクターで力説!

先輩の『なべちゃん』からは、「ぜひ、これを使ってコレスペのゲームを作って欲しい!」と熱烈ラブコール。

次回は、千歳科学技術大学での授業体験の様子を語ってもらいます。(^-^)準備のほどをよろしく。

福祉機器ってなあに?第11回勉強会

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夏休みになりましたが、勉強会は続くよ~。
さて、今回は養護学校のT先生よりの話題提供。テーマは「僕のほしいもの」です!
『ぼくは、今ものすごく、IPHONE3Gがほしい』と熱く語ってくれました!(^^)!

この勉強会を重ね、聞き上手になった諸君。あえて当てなくても質問が出てくるようになりました!

今回深める話題としては
1.iphoneのインタフェースについて
2.人のこだわり(価値観)の探り方
3.ちょっとした待ち時間について
がありました。

その中でも「ちょっとした待ち時間とは?について、ディスカッション」しました。

ちょっとした待ち時間はどんな時?
・車いすに移乗する前の待ち時間
・食事の準備の前
・電車の待ち時間
etc
待ち時間には何をしているの?
・テレビ
・携帯型音楽プレーヤー
・漫画
etc
ここで、面白いのは、ちょっとした待ち時間は、その先の自分だけでは、どうにもならないような受け身的な予定(活動)までの時間のことなんですね。

そこで、
皆さんのちょっとした待ち時間はどのくらい?

a.1分以下
b.5分以下
c.10分以下
d.15分以下
e.20分以下
f.30分以下

みなさんはどのくらいでしたか?今回の参加メンバーでは、多くが、d.e.fといった時間の長さを、ちょっとした待ち時間と感じているようです。
なかには、2分も待てずに、何かをし始める人もいましたよ!
トイレで、新聞ですって。そういえば、トイレの活動も、受け身的な活動!?

福祉機器ってなあに?第10回勉強会

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はやいもので、勉強会も10回目。今日は、すてきなゲストがおいでになりました。あおぞら気分でお馴染みの『のぶ』くんです。
skypeにて在宅からの参加です!
残念ながら、今回はサウンドonlyのみの参加でしたが、ステキな声は、しっかりと「私も参加しています」と主張した感じでした。

さて、今回は、高等部1年生の『たかくん』からの話題提供。今回も「コミュニケーション」をテーマにしました。
なんと、いきなり『ぼくはコミュニケーションが苦手です!』とカミングアウト。
そこで、急遽「誰が一番、コミュニケーションが苦手か?」自慢が始まりました。
+++を得意。---を不得意として、自分は++、+、0、-、--
と、自分の不得意度はどれくらいと競いました。

このような尺度は、すき・きらいでは、測れない、感覚を表現するのに役立ちます。

ちなみに、キング オブ コミュニケーション苦手に輝いたのは、『よしゆきくん』と『えとちゃん』でした。

みんながどんなところで、コミュニケーションが苦手と感じているかというと・・・
・何を話してよいかわからない
・苦手な話題だとどうしてよいかわからない
・間が持たない。怖いとなる。

でした。

マクドナルドなどのサービス業では、コミュニケーションの研修会があるようです。接遇だけではなく、自分自身が、コミュニケーションについての苦手感覚を克服するもののようです。

偏愛マップというのをご存じですか?
斎藤孝さんの「コミュニケーション力」という著書の中で紹介されています。
話題で盛り上がるのは、お互いに共通した話で、特に、好きなことが多いようです。私もよくよく考えてみると、困ったことや、何かしたいことがありますか?と聞かれるよりも、具体的で自分のわかることのほうが、どちらかというと喋りやすいですものね。

こうやって、好きなことを掘り下げることで、相手のこだわりを感じることができ、支援の一歩にもなるのです。

さあ、実際に雑談をしてもらいましたが、一堂、偏愛マップがないよりは、あった方が喋りやすいと元気になったようです!!

福祉機器ってなあに?第9回勉強会

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今日の話題提供者は、高校一年生の『ゆうた』くんから。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」という任天堂のゲームのついての話題です。こんなにおもしろいよと、どんな技が出るのか、どんなしづらさがあるのかを紹介してくれました。

聞き上手に必要な視点を覚えていますか?
「笑顔」「目をみる」「あいづち」「うなずき」
と、『ゆうた』くんの話を聞いていた、みんなは、聞く姿勢になっていたのか?
いかがでした?

『ゆうた』の発表は、好きなんだという強い思いは伝わってくるのですが、ゲームの内容を知らない人にはイメージがつかめません。

そこで、「人にどうしたらわかりやすく、伝えることができるか?」今日はこの辺のことでディスカッションしました。

ポテトチップ会社の社長だったら、何を知りたいか?
当然、商品がおいしいのか?どう満足なのかを知りたい!という風になりますが、それをどうやって教えてもらえばいいのでしょう?
一つには、アンケートで、意見を募集する方法があります。
では、どんな項目を作りますか?

・価格
・量
・パッケージのデザイン(形・大きさ・色など)
・おいしさ
 :堅さ・味・etc

などがありますよね。この他にも実際のアンケートでは、企業が聞きたい内容が項目別に並べられていると思います。

でも、これって、企業側が聞きたい項目になっており、出てきた回答が、都合のよいように、解釈されることもあるのです。

アンケートの最後に、自由記述の項目がありますが、そこに現れた表現を、テキストマイニングという方法を用いて、顧客がどんなことに満足しているのかを聞き出す手法があります。
例えば、ブラジャーの装着感など、項目では表現しにくいことも、きつい・ここちよい・ぴったり・ごわごわなどといった、形容詞を整理していくことで、どんな傾向があるのかを調べたりします。

福祉用具を使う立場で、物事を分析するにしても、満足度を忘れてはいけませんね。

今回、気持ちだけの説明ではなく、項目を整理して伝えることで、人に伝わりやすい情報になることを学びました。

福祉機器ってなあに?第8回勉強会

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今回のテーマは、コミュニケーション!
最近、急成長の「支援機器なら僕におまかせ『なべちゃん』からの提供です。
コミュニケーションは、簡単にいうと、「情報と気持ち」が伝わること。それには、言語的コミュニケーション(バーバル)と非言語的コミュニケーション(ノンバーバル)がありますとのこと。

ここで質問!
非言語的コミュニケーションってどんなのがある?

1.手話
2.表情
3.メール
4.ジェスチャー

この中では、手話とメールは、喋っていないけど、文字情報を扱うので、言語的コミュニケーションの分類だね。

では、ジェスチャーにはどんなものがある?

「・・・・・・」

みんな、沈黙になってしまいましたが。。(^_^;)
沈黙も、れっきとした「きもち」を伝えるコミュニケーション。

「沈黙や目をそらすことから、どんな感じがする?」
「話を聞きたくないだとか。つまらないとか・。」

そう、そんな感じがするよね。
そのように、自分が思っていないけど、相手が感じてしまうこともある。
例えば、ALSという、全身の筋肉が落ちてしまう病気の方では、笑いたくても、表情に表れないから誤解されてしまうことがあるようだよ。
みんな、拍手をしてみて
パチパチ(一人だけ拍手)
このように、拍手の多さで話が伝わっているか?面白かったのか?と感じられるんだけど、これだと、つまんなかったのかなって思っちゃうよね。

聞き上手になるにはどうしたらいい?
・人の顔をみる?
・うなづき
・あいづち
・わらい

この4点がまず大切だね。

福祉機器と、今回のコミュニケーション技術は、関係ないような感じもするかもしれませんが、一緒に福祉機器を開発するパートナーとしては、表現できることも立派な技術!

さて、今日から使えるコミュニケーション技術。
早速ホームルームで実践されていたようですよ!(^^)!

福祉機器ってなあに?第7回勉強会

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早くも第7回目の開催です。今回から、高等部一年生の生徒も混じっての勉強会になりました。
今回は、『よしゆき』くんから、共用品についての話題提供です。
ユニバーサルデザインは聞き慣れた言葉になりましたが、同じような意味で『共用品』という言葉が、ユニバーサルデザインよりも前に日本で使われていたことをご存じですか?
共用品は、例えば、テレホンカードにある切り込みや、シャンプーのギザギザなど、ちょっとした工夫で困難さを抱える方に便利なように配慮された市販製品です。
共用品推進機構では、このほかにも、さまざまな共用品を紹介しています。
『よしゆきくん』が報告してくれたのは、このほか、オセロ極(きわみ)牛乳パックの切欠き
どれも、ちょっとした工夫がポイントです。
ちなみに、こんなものもありましたエコオセロ
この共用品の考えは古くは、江戸時代からあったようです。柏餅をうるお店では、あずきのあんこと味噌の二つの商品を区別するために、柏の葉の裏と表で別々に包んでいたようです。
知恵ってすごいですね。
そういえば、おにぎりを買ったときも、「あ!鮭が飛び出ていると勘違いしたことがありました。(*^_^*)

さて、今日の話題は、デザインの話になりました。
私たちの周りにあるすべてのものは、誰かの手によってデザインされていることをお気づきでした?
すなわち、誰かが何かの理由のために作ったものなんですね~。

そこで、今日のディスカッションは。。。
なんで、そんな形になっているの?クイズ

・最近のポカリスエットのペットボトルが、ぺこぺこなのは何故なのか?
・ジャージは、何を考えられてデザインされいるのか?
・スニーカーは、紐靴と何が違うのか?
・コルセットのデザインは、どんな意味があるのか?

それぞれを、みんなで考えました。

こうやって、想像していくことは、自分達の生活を変えていく力になります

福祉機器ってなあに?第6回勉強会

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今日の担当は『えとくん』。エレキット ロボットアームを紹介してもらいました。

この勉強会では、プレゼンテーションの練習を兼ねていますので、インターネットからのコピーアンドペーストでの情報だけではいただけません。
・なぜ、この製品を紹介したいと思ったのか?
・製品の特徴と自分の生活との関連などを視点にしてみる必要があります。

さて、今回の勉強会では、つくばの産業総合研究所の梶谷さんが遊びに来てくれました(^_^)v電動義手の専門家です。

ロボットアームと義手は何が違うの?と質問に、
梶谷『そうですねー。電動義手は以前は、手を追求していたところがあるのですが、それでは形になりません。ロボットアームも、義手も同じで、道具として何をするかの用途を具体的にして研究していますよ』

みなさんなら、ロボットアームに何をさせたいですか?

・机の上のものをとる
・かゆいところをかく

ここで視点を変えてみてください。
机の上のものをとる方法は、
1.はじめから近くに寄せておく
2.まごの手をつかう
3.とってもらう
などが考えられますが、このように何か一つのことをするにしてもいろんな選択肢が考えられます。

ロボットアームで何でもできるという視点では、逆に何をしたらよいかわからない状態を作ってしまいます。
使ってみてから考える視点もありますが、工業用製品のロボットアームのように、用途を明確にし、機能を限定することで効率のよい効果をだしています。
そうそう、セコムのマイスプーンも、そういう優れた機器の一つですね。

あってもよいが、なくてもよい。
機器の開発では、コンセプトが大切なのです。

福祉機器ってなあに?第5回勉強会

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本日の勉強会は、運動会の振り替え休日ということもあり、学生さんも多く参加!どうもです!m(_ _)m

さて、今日の担当は『たかし』くんから、日進医療器株式会社の4WD電動車いすが紹介されました。悪路も4駆でスイスイ走行だ!
前回の勉強会に引き続き車いすの話題。
みんな車いすにはひときわ興味があるようです。

車いすにいつ頃から乗り始めたの?と聞いたところ、5歳から11歳と幅はあるものの、多くが9歳から10歳で、はじめは手動車いすで、次にヤマハJWシリーズの簡易電動を経て、今の車いすになったとのこと。

この移動手段の変化に伴う満足度を、皆さん同じみの東京大学先端科学技術センター中邑研究室が調査しています。

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歩いていた時期を100とした場合に、年齢においてどのように満足度が変化したかを、過去を振り返って調査したものです。これによると、歩きづらくなる9歳くらいに徐々に下がりはじめ、手動車いすに移行すると一端は、満足度が高くなるも、100まではあがらず、すぐに下がり始めます。
そして電動車いすに変更した時点で、100より超える満足度にもなるようです。おもしろいのは、その後も100に近い数値をキープしていたことです。
調査では、簡易電動車いすを、もし提示されていたら、手動車いすよりも簡易電動車いすを選択していたとの返答もあったとのことでこの表にある『2つの谷』に注目していました。

「エビデンス」という言葉をご存じでしょうか?
科学的根拠をもった関わりという意味になりますが、科学的というのは、再現性があること。つまり、誰がやっても結果が同じになるということ。「俺だけしかわからない」では、人を説得できません。

前回の勉強会で、費用対効果の話題になりましたが、福祉機器の分野では、導入に関しての効果の実証があまりされていません。

「私が使えてよかった」では、人を説得できません。やさしさだけでは、理由にならないのです。

福祉機器を勉強していくにあたり、いろんな視点があることに、一堂関心していた今日の勉強でした(^_-)

福祉機器ってなあに?第4回勉強会

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早いもので、勉強会も4回目。今回の話題提供者は、なべちゃん。
ibotという、2輪走行もできる電動車いすの紹介でした。
この車いすは、通常電動車いすが困難としている階段をスイスイと登れてしまう優れもの!
これには一堂、驚きでした(@_@)
しかし、高級車が買えてしまうくらいの値段。。て・手がとどかない。。。

さて、今日の勉強会はここから、なぜ段差があるのだろう?僕らは段差を超えるためにどうしてきたのか?の話題になりました。

上り框(あがりかまち)という言葉をご存じですか?靴を脱いで腰をかける部分です。まず、家に入るために問題となるのが、この上り框での段差。これは嫌がらせではなく、建築基準法で定められており、『床の高さは、直下の地面からその床の上面まで四十五センチメートル以上とすること。』なんですって。

日本独特の風土で防湿対策から採られているようです。
しかし、防湿対策を施した設計になっていれば、45センチの制約を解除されることになっています。このため、バリアフリーと謳っている建築ではどこかに段差を解消するかわりに、防湿の工夫がされているのですね。

さて、参加しているみんなは、段差をどのように解消しているのか?質問をしてみました。
家では、抱っこしてもらっているのが多い答え。でも普通校に進学する場合には、エレベーターを新たに設置してもらった例も多く聞かれました。
ここで考えてみてください。

『費用対効果』

学校が、何百万というお金を、あなただけのために使った。その支出に見合うだけの、効果はどうだったのか?
そう訪ねてみると、一堂首をかしげて苦笑い。。

でも、こうも考えられます!
骨折やなんらかで、歩くのが一時的にも不自由になった場合、どれだけの人がエレベーターを利用するのか?また、代理教員を雇う費用を計算してみると、十年でいくらになるのか?
そうすると、意外と費用にみあう効果が見えてきます。

『僕だけのために、エレベーターをつけてください!』とお願いするよりは説得しやすいと思いませんか?

この話は、東京大学先端科学技術センターの中邑教授の講義での一説。やさしさだけでは、世間は納得しない時代にあるということも、みんなが知っておかなければならないことなのです。

福祉機器ってなあに?第3回勉強会

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第3回となる今日は、『よしゆき』くんから、ショートカットキーを利用したパソコン操作の紹介でした。

ALT+TAB:フォーカスを別のアプリケーションに戻る
TAB:順次フォーカス移動
etc
キーボードショートカット一覧

普段、スクリーンキーボードをマウスで利用している彼らも、いろんな方法があるのだと、関心していた様子。

ところで、『GUI』という言葉をご存じですか?グラフィカルユーザーインタフェース(Graphical User Interface)といい、情報の大半に画像を用い、主にマウスを利用したインタフェイスのことです。
MACやWINDOWSで採用されていますが、このGUIになったことで、視覚障害を持つ方の情報入手が困難になったといわれています。その反面、肢体不自由の方では、最小限の動きで多くの情報が読み取れるようになった点など、必ずしも障害を持つ方に対して、便利な点・不便な点は共通ではないようです。

コンピューターの用語で、ユーザーに対して使いやすいように配慮する基準で、『アクセシビリティー」という言葉があります。
またこのほかにも、『アシスティブテクノロジー』『テクニカルエイド』『バリアフリー』『ユニバーサルデザイン』『ハートビル法』『福祉機器』などなど、建築・工業・福祉と、似通った意味で使われる用語がたくさんあります。

これらは、その時代の文化背景や、分野によって使われる用語はまちまちですが、共通するのは、『人と道具』の関係であり、人の生活がしやすくなるような視点で使われています。

現在のブッシュ大統領が9.11の数ヶ月前に、大統領演説の中で、『ユニバーサルデザインとアシスティブテクノロジーは両輪でなくてはならない』と話されています・

誰もが使いやすいような環境を目指すのが、ユニバーサルデザインですが、かえって大がかりにならないような配慮も必要です。これに、個別の対応(アシスティブテクノロジー)が重なることで、誰もが使いやすい生活を支援していくことができます。

私だけの道具にならない、隣人のことを知ってこその福祉機器なのです。

福祉機器ってなあに?第2回勉強会

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今日は『えとくん』から、JAVAペンに関する紹介がありました。
そこでディスカッション!

みんなが、ペンを使って文字を書いていたのはいつぐらい?との話題では、だいたい20歳くらいまでとのこと。
理由としては、重さや摩擦力が問題となるとの意見でした。
使いやすさでは、
1.『えんぴつ』
2.『ボールペン』:角度による
3.『マジックペン』
4.『クレヨン』:摩擦力が大きい
の順位でした。

筆圧を問題にすると、マジックペンが使いやすいと思いきや、意外な返答に
驚きです。

まだ冷戦の最中、ソビエト連邦とアメリカ合衆国が宇宙開発競争をしていた頃。宇宙で使える筆記用具で競っていたのをご存じですか?
ボールペンは重力でインクを押し出すため、宇宙では使えません。そこで、アメリカは、宇宙でも使えるボールペンを莫大な公費を使って開発したようです。一方のソ連は、一銭も使わずに問題を解決してしまいました。
わかりますか・・・・?
そうです。鉛筆をつかったそうです。

宇宙で使えるボールペンと、そこから発想がスタートしてしまうと、意外と大がかりなものになってしまいます。

福祉機器の開発にもその点があるのではないでしょうか?

今日の勉強会の締めくくりには、『マッピング』の話をしました。

みんなが普段から利用してる、ナースコールがあるよね。押しづらくなったらどうやって押しやすくなるか考えると思うけど、そのほかにどんな方法があると思う?
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ナースコールを押す以外にもいろんな方法があるよね。
一つにこだわってしまうと、可能性がみえなくなります。
このように、どのような活動なのか?共通する点ななにかと、単純化していく必要が大切です。
こうした、考える力が、自らの生活を変える力へと発展します。

最後に『なべちゃん』からのコメント。
「ペンだけでも、これだけはなせるんだなー。。」

福祉機器ってなあに?第1回勉強会

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中邑研究室とのWEB会議に刺激を受け、自分たちでも福祉機器を勉強する時間がほしいとの話しになりました。
コンセプトは、「プレゼンテーションの練習と福祉機器の知識!」

毎週月曜日の勉強会初日。
『なべちゃん』から、PSPについての報告がありました。
PSP(プレイステーション・ポータブル)は、2004年に発売された携帯型ゲーム機で、任天堂DSに販売数は押されているものも、インターネットや動画や写真のコレクションなど、その汎用性には注目すべき点があります。
今回『なべちゃん』が紹介してくれたのは、PSPでSkypeをする方法。実際にPSPをさわりながらネットの接続などを確認して意見交換しました。
感想は、「持ち運びやすくて、パソコンの代わりになるかも?」との一方で、「持ちにくい、ボタンが離れているので操作がしにくい」と、自分たちが使う上での難しさを共有しました。

操作性の話がでてきたところで、「インタフェイス」って言葉を聞いたことがある?の質問に。。
インタフェイスと呼ばれるものは、「マウス・キーボード」、PSPだと、ゲームボタンの他は、ケーブルを接続するコネクタまで。また、みんなが使っている呼吸器のマスクや、蛇管もインタフェイスになります。

インタフェイス(インターフェイス)は、マン-マシンインタフェイス、ヒューマンインタフェースともよばれ、文字通り、『人と道具』『道具と道具』をつなぐものの総称になります。

どうですか?知ってた?

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