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福祉機器ってなあに?第9回勉強会

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今日の話題提供者は、高校一年生の『ゆうた』くんから。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」という任天堂のゲームのついての話題です。こんなにおもしろいよと、どんな技が出るのか、どんなしづらさがあるのかを紹介してくれました。

聞き上手に必要な視点を覚えていますか?
「笑顔」「目をみる」「あいづち」「うなずき」
と、『ゆうた』くんの話を聞いていた、みんなは、聞く姿勢になっていたのか?
いかがでした?

『ゆうた』の発表は、好きなんだという強い思いは伝わってくるのですが、ゲームの内容を知らない人にはイメージがつかめません。

そこで、「人にどうしたらわかりやすく、伝えることができるか?」今日はこの辺のことでディスカッションしました。

ポテトチップ会社の社長だったら、何を知りたいか?
当然、商品がおいしいのか?どう満足なのかを知りたい!という風になりますが、それをどうやって教えてもらえばいいのでしょう?
一つには、アンケートで、意見を募集する方法があります。
では、どんな項目を作りますか?

・価格
・量
・パッケージのデザイン(形・大きさ・色など)
・おいしさ
 :堅さ・味・etc

などがありますよね。この他にも実際のアンケートでは、企業が聞きたい内容が項目別に並べられていると思います。

でも、これって、企業側が聞きたい項目になっており、出てきた回答が、都合のよいように、解釈されることもあるのです。

アンケートの最後に、自由記述の項目がありますが、そこに現れた表現を、テキストマイニングという方法を用いて、顧客がどんなことに満足しているのかを聞き出す手法があります。
例えば、ブラジャーの装着感など、項目では表現しにくいことも、きつい・ここちよい・ぴったり・ごわごわなどといった、形容詞を整理していくことで、どんな傾向があるのかを調べたりします。

福祉用具を使う立場で、物事を分析するにしても、満足度を忘れてはいけませんね。

今回、気持ちだけの説明ではなく、項目を整理して伝えることで、人に伝わりやすい情報になることを学びました。

なべちゃん&えとちゃん講師その2

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今日は、「身近な障害を知ろう」をテーマに、視覚障害を持つかたの不便さと工夫点を学びました。
実習では、アイマスクをして、パートナーに廊下まで誘導してもらうというもの。
「怖かったけど、声をかけてもらうと動けた。目が見えなくても手探りでわかった。何か音があるとわかりやすい。」
などと、いろんな気づきがあったようです。
講義の後半は、卒業してから自分達が感じた『あたりまえの気づき』を後半に語っていましたよ。(*^_^*)

ますます、講義に磨きがかかった『なべちゃんとえとちゃん』次回は何を見せてくれるのかが今から楽しみです(^_^)v

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福祉機器ってなあに?第8回勉強会

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今回のテーマは、コミュニケーション!
最近、急成長の「支援機器なら僕におまかせ『なべちゃん』からの提供です。
コミュニケーションは、簡単にいうと、「情報と気持ち」が伝わること。それには、言語的コミュニケーション(バーバル)と非言語的コミュニケーション(ノンバーバル)がありますとのこと。

ここで質問!
非言語的コミュニケーションってどんなのがある?

1.手話
2.表情
3.メール
4.ジェスチャー

この中では、手話とメールは、喋っていないけど、文字情報を扱うので、言語的コミュニケーションの分類だね。

では、ジェスチャーにはどんなものがある?

「・・・・・・」

みんな、沈黙になってしまいましたが。。(^_^;)
沈黙も、れっきとした「きもち」を伝えるコミュニケーション。

「沈黙や目をそらすことから、どんな感じがする?」
「話を聞きたくないだとか。つまらないとか・。」

そう、そんな感じがするよね。
そのように、自分が思っていないけど、相手が感じてしまうこともある。
例えば、ALSという、全身の筋肉が落ちてしまう病気の方では、笑いたくても、表情に表れないから誤解されてしまうことがあるようだよ。
みんな、拍手をしてみて
パチパチ(一人だけ拍手)
このように、拍手の多さで話が伝わっているか?面白かったのか?と感じられるんだけど、これだと、つまんなかったのかなって思っちゃうよね。

聞き上手になるにはどうしたらいい?
・人の顔をみる?
・うなづき
・あいづち
・わらい

この4点がまず大切だね。

福祉機器と、今回のコミュニケーション技術は、関係ないような感じもするかもしれませんが、一緒に福祉機器を開発するパートナーとしては、表現できることも立派な技術!

さて、今日から使えるコミュニケーション技術。
早速ホームルームで実践されていたようですよ!(^^)!

特別講義 なべ&えと

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卒業生の『なべちゃん』と『えとくん』が、高等部1年生の『総合的な学習の時間』で支援技術をテーマに特別講義をしました。
第一回目の今日は、身の回りの支援技術を知ろうです。

パソコンのユーザー補助や、みんな使っている「ワンキーマウス」を実際に使いながら、決して選択肢は一つではないこと。いろんな方法があることを感じていたと思います。

講義2年目になる『なべちゃん』は、堂々としたもので、在校生に質問をしたり、少し講義がおしてしまい、時間が足りなくなっても「また来週講義がありますので、今日はここまでにしましょうと。。」進行に、余裕が感じられました。

一方の『えとくん』は、初めての経験で緊張の最高潮。
それでも、実技の際には、自分の役割をきちんとこなしていました。
いやー。ほんと、みんな成長してますな。(~o~)

以下は生徒からの感想です。
1.今日の話で、もっとも勉強になったことは何ですか?
 :支援機器がこんなに身の回りにあること。
 :支援技術がいろんな人に使われていること。
 :一つ何かするのでも、やり方によったり、使うものによって感  化してくる。
2.今日の話で、特に面白かった内容は何ですか?
 :いろんなマウスを使ってみれて良かった。
 :マウスにもいろんな種類があったこと。
 :パソコンのマウスでも色々な種類があるということ。
3.卒業生に聞きたいこと、教えてもらいたいことがあったら書いてください。
 :この授業をしている人の心境を知りたい。
 :卒業生がどんな支援機器を使っているのかを知りたい。
4.卒業生に一言。
 :他にどんな物に支援機器が使われているのか知りたい。
 :支援技術がどんなことに使われているか知れて良かったです。
 :とても役立つ話をしてくださってありがとうございます。

福祉機器ってなあに?第7回勉強会

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早くも第7回目の開催です。今回から、高等部一年生の生徒も混じっての勉強会になりました。
今回は、『よしゆき』くんから、共用品についての話題提供です。
ユニバーサルデザインは聞き慣れた言葉になりましたが、同じような意味で『共用品』という言葉が、ユニバーサルデザインよりも前に日本で使われていたことをご存じですか?
共用品は、例えば、テレホンカードにある切り込みや、シャンプーのギザギザなど、ちょっとした工夫で困難さを抱える方に便利なように配慮された市販製品です。
共用品推進機構では、このほかにも、さまざまな共用品を紹介しています。
『よしゆきくん』が報告してくれたのは、このほか、オセロ極(きわみ)牛乳パックの切欠き
どれも、ちょっとした工夫がポイントです。
ちなみに、こんなものもありましたエコオセロ
この共用品の考えは古くは、江戸時代からあったようです。柏餅をうるお店では、あずきのあんこと味噌の二つの商品を区別するために、柏の葉の裏と表で別々に包んでいたようです。
知恵ってすごいですね。
そういえば、おにぎりを買ったときも、「あ!鮭が飛び出ていると勘違いしたことがありました。(*^_^*)

さて、今日の話題は、デザインの話になりました。
私たちの周りにあるすべてのものは、誰かの手によってデザインされていることをお気づきでした?
すなわち、誰かが何かの理由のために作ったものなんですね~。

そこで、今日のディスカッションは。。。
なんで、そんな形になっているの?クイズ

・最近のポカリスエットのペットボトルが、ぺこぺこなのは何故なのか?
・ジャージは、何を考えられてデザインされいるのか?
・スニーカーは、紐靴と何が違うのか?
・コルセットのデザインは、どんな意味があるのか?

それぞれを、みんなで考えました。

こうやって、想像していくことは、自分達の生活を変えていく力になります

福祉機器ってなあに?第6回勉強会

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今日の担当は『えとくん』。エレキット ロボットアームを紹介してもらいました。

この勉強会では、プレゼンテーションの練習を兼ねていますので、インターネットからのコピーアンドペーストでの情報だけではいただけません。
・なぜ、この製品を紹介したいと思ったのか?
・製品の特徴と自分の生活との関連などを視点にしてみる必要があります。

さて、今回の勉強会では、つくばの産業総合研究所の梶谷さんが遊びに来てくれました(^_^)v電動義手の専門家です。

ロボットアームと義手は何が違うの?と質問に、
梶谷『そうですねー。電動義手は以前は、手を追求していたところがあるのですが、それでは形になりません。ロボットアームも、義手も同じで、道具として何をするかの用途を具体的にして研究していますよ』

みなさんなら、ロボットアームに何をさせたいですか?

・机の上のものをとる
・かゆいところをかく

ここで視点を変えてみてください。
机の上のものをとる方法は、
1.はじめから近くに寄せておく
2.まごの手をつかう
3.とってもらう
などが考えられますが、このように何か一つのことをするにしてもいろんな選択肢が考えられます。

ロボットアームで何でもできるという視点では、逆に何をしたらよいかわからない状態を作ってしまいます。
使ってみてから考える視点もありますが、工業用製品のロボットアームのように、用途を明確にし、機能を限定することで効率のよい効果をだしています。
そうそう、セコムのマイスプーンも、そういう優れた機器の一つですね。

あってもよいが、なくてもよい。
機器の開発では、コンセプトが大切なのです。

なべちゃん&えとちゃん講師

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昨年に引き続き、支援技術の講師を引きつけることになった『なべちゃん』!
前回は小学生が対象でしたが、今度は高等部の学生。それも新しく八雲に来た仲間で、まだ支援技術のことをよく知らない学生に講義をすることになります。
今日は担任の先生との初の打ち合わせ。今回は心強い後輩『えとくん』と協働での講義。シラバス作りから一緒に、どうしたらよいかと練りに練っていました。

お願いされた授業は2コマ。
「もっと、自分たちの身の回りのことをしってほしいし、自分たちもそうだったけど、ちょっとしたあたりまえになっていること、例えば、病院での決められた時間のことなど、しょうがないとあたりまえに思わないで、かんがえてほしい」と、なべちゃん。

担任の先生からは、「先輩である、みんなから、話してくれることで、いろんな影響があると思う。貴重な時間なので、ぜひよろしくお願いします!」とのこと。

福祉機器ってなあに?第5回勉強会

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本日の勉強会は、運動会の振り替え休日ということもあり、学生さんも多く参加!どうもです!m(_ _)m

さて、今日の担当は『たかし』くんから、日進医療器株式会社の4WD電動車いすが紹介されました。悪路も4駆でスイスイ走行だ!
前回の勉強会に引き続き車いすの話題。
みんな車いすにはひときわ興味があるようです。

車いすにいつ頃から乗り始めたの?と聞いたところ、5歳から11歳と幅はあるものの、多くが9歳から10歳で、はじめは手動車いすで、次にヤマハJWシリーズの簡易電動を経て、今の車いすになったとのこと。

この移動手段の変化に伴う満足度を、皆さん同じみの東京大学先端科学技術センター中邑研究室が調査しています。

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歩いていた時期を100とした場合に、年齢においてどのように満足度が変化したかを、過去を振り返って調査したものです。これによると、歩きづらくなる9歳くらいに徐々に下がりはじめ、手動車いすに移行すると一端は、満足度が高くなるも、100まではあがらず、すぐに下がり始めます。
そして電動車いすに変更した時点で、100より超える満足度にもなるようです。おもしろいのは、その後も100に近い数値をキープしていたことです。
調査では、簡易電動車いすを、もし提示されていたら、手動車いすよりも簡易電動車いすを選択していたとの返答もあったとのことでこの表にある『2つの谷』に注目していました。

「エビデンス」という言葉をご存じでしょうか?
科学的根拠をもった関わりという意味になりますが、科学的というのは、再現性があること。つまり、誰がやっても結果が同じになるということ。「俺だけしかわからない」では、人を説得できません。

前回の勉強会で、費用対効果の話題になりましたが、福祉機器の分野では、導入に関しての効果の実証があまりされていません。

「私が使えてよかった」では、人を説得できません。やさしさだけでは、理由にならないのです。

福祉機器を勉強していくにあたり、いろんな視点があることに、一堂関心していた今日の勉強でした(^_-)

福祉機器ってなあに?第4回勉強会

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早いもので、勉強会も4回目。今回の話題提供者は、なべちゃん。
ibotという、2輪走行もできる電動車いすの紹介でした。
この車いすは、通常電動車いすが困難としている階段をスイスイと登れてしまう優れもの!
これには一堂、驚きでした(@_@)
しかし、高級車が買えてしまうくらいの値段。。て・手がとどかない。。。

さて、今日の勉強会はここから、なぜ段差があるのだろう?僕らは段差を超えるためにどうしてきたのか?の話題になりました。

上り框(あがりかまち)という言葉をご存じですか?靴を脱いで腰をかける部分です。まず、家に入るために問題となるのが、この上り框での段差。これは嫌がらせではなく、建築基準法で定められており、『床の高さは、直下の地面からその床の上面まで四十五センチメートル以上とすること。』なんですって。

日本独特の風土で防湿対策から採られているようです。
しかし、防湿対策を施した設計になっていれば、45センチの制約を解除されることになっています。このため、バリアフリーと謳っている建築ではどこかに段差を解消するかわりに、防湿の工夫がされているのですね。

さて、参加しているみんなは、段差をどのように解消しているのか?質問をしてみました。
家では、抱っこしてもらっているのが多い答え。でも普通校に進学する場合には、エレベーターを新たに設置してもらった例も多く聞かれました。
ここで考えてみてください。

『費用対効果』

学校が、何百万というお金を、あなただけのために使った。その支出に見合うだけの、効果はどうだったのか?
そう訪ねてみると、一堂首をかしげて苦笑い。。

でも、こうも考えられます!
骨折やなんらかで、歩くのが一時的にも不自由になった場合、どれだけの人がエレベーターを利用するのか?また、代理教員を雇う費用を計算してみると、十年でいくらになるのか?
そうすると、意外と費用にみあう効果が見えてきます。

『僕だけのために、エレベーターをつけてください!』とお願いするよりは説得しやすいと思いませんか?

この話は、東京大学先端科学技術センターの中邑教授の講義での一説。やさしさだけでは、世間は納得しない時代にあるということも、みんなが知っておかなければならないことなのです。

福祉機器ってなあに?第3回勉強会

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第3回となる今日は、『よしゆき』くんから、ショートカットキーを利用したパソコン操作の紹介でした。

ALT+TAB:フォーカスを別のアプリケーションに戻る
TAB:順次フォーカス移動
etc
キーボードショートカット一覧

普段、スクリーンキーボードをマウスで利用している彼らも、いろんな方法があるのだと、関心していた様子。

ところで、『GUI』という言葉をご存じですか?グラフィカルユーザーインタフェース(Graphical User Interface)といい、情報の大半に画像を用い、主にマウスを利用したインタフェイスのことです。
MACやWINDOWSで採用されていますが、このGUIになったことで、視覚障害を持つ方の情報入手が困難になったといわれています。その反面、肢体不自由の方では、最小限の動きで多くの情報が読み取れるようになった点など、必ずしも障害を持つ方に対して、便利な点・不便な点は共通ではないようです。

コンピューターの用語で、ユーザーに対して使いやすいように配慮する基準で、『アクセシビリティー」という言葉があります。
またこのほかにも、『アシスティブテクノロジー』『テクニカルエイド』『バリアフリー』『ユニバーサルデザイン』『ハートビル法』『福祉機器』などなど、建築・工業・福祉と、似通った意味で使われる用語がたくさんあります。

これらは、その時代の文化背景や、分野によって使われる用語はまちまちですが、共通するのは、『人と道具』の関係であり、人の生活がしやすくなるような視点で使われています。

現在のブッシュ大統領が9.11の数ヶ月前に、大統領演説の中で、『ユニバーサルデザインとアシスティブテクノロジーは両輪でなくてはならない』と話されています・

誰もが使いやすいような環境を目指すのが、ユニバーサルデザインですが、かえって大がかりにならないような配慮も必要です。これに、個別の対応(アシスティブテクノロジー)が重なることで、誰もが使いやすい生活を支援していくことができます。

私だけの道具にならない、隣人のことを知ってこその福祉機器なのです。

福祉機器ってなあに?第2回勉強会

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今日は『えとくん』から、JAVAペンに関する紹介がありました。
そこでディスカッション!

みんなが、ペンを使って文字を書いていたのはいつぐらい?との話題では、だいたい20歳くらいまでとのこと。
理由としては、重さや摩擦力が問題となるとの意見でした。
使いやすさでは、
1.『えんぴつ』
2.『ボールペン』:角度による
3.『マジックペン』
4.『クレヨン』:摩擦力が大きい
の順位でした。

筆圧を問題にすると、マジックペンが使いやすいと思いきや、意外な返答に
驚きです。

まだ冷戦の最中、ソビエト連邦とアメリカ合衆国が宇宙開発競争をしていた頃。宇宙で使える筆記用具で競っていたのをご存じですか?
ボールペンは重力でインクを押し出すため、宇宙では使えません。そこで、アメリカは、宇宙でも使えるボールペンを莫大な公費を使って開発したようです。一方のソ連は、一銭も使わずに問題を解決してしまいました。
わかりますか・・・・?
そうです。鉛筆をつかったそうです。

宇宙で使えるボールペンと、そこから発想がスタートしてしまうと、意外と大がかりなものになってしまいます。

福祉機器の開発にもその点があるのではないでしょうか?

今日の勉強会の締めくくりには、『マッピング』の話をしました。

みんなが普段から利用してる、ナースコールがあるよね。押しづらくなったらどうやって押しやすくなるか考えると思うけど、そのほかにどんな方法があると思う?
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ナースコールを押す以外にもいろんな方法があるよね。
一つにこだわってしまうと、可能性がみえなくなります。
このように、どのような活動なのか?共通する点ななにかと、単純化していく必要が大切です。
こうした、考える力が、自らの生活を変える力へと発展します。

最後に『なべちゃん』からのコメント。
「ペンだけでも、これだけはなせるんだなー。。」

福祉機器ってなあに?第1回勉強会

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中邑研究室とのWEB会議に刺激を受け、自分たちでも福祉機器を勉強する時間がほしいとの話しになりました。
コンセプトは、「プレゼンテーションの練習と福祉機器の知識!」

毎週月曜日の勉強会初日。
『なべちゃん』から、PSPについての報告がありました。
PSP(プレイステーション・ポータブル)は、2004年に発売された携帯型ゲーム機で、任天堂DSに販売数は押されているものも、インターネットや動画や写真のコレクションなど、その汎用性には注目すべき点があります。
今回『なべちゃん』が紹介してくれたのは、PSPでSkypeをする方法。実際にPSPをさわりながらネットの接続などを確認して意見交換しました。
感想は、「持ち運びやすくて、パソコンの代わりになるかも?」との一方で、「持ちにくい、ボタンが離れているので操作がしにくい」と、自分たちが使う上での難しさを共有しました。

操作性の話がでてきたところで、「インタフェイス」って言葉を聞いたことがある?の質問に。。
インタフェイスと呼ばれるものは、「マウス・キーボード」、PSPだと、ゲームボタンの他は、ケーブルを接続するコネクタまで。また、みんなが使っている呼吸器のマスクや、蛇管もインタフェイスになります。

インタフェイス(インターフェイス)は、マン-マシンインタフェイス、ヒューマンインタフェースともよばれ、文字通り、『人と道具』『道具と道具』をつなぐものの総称になります。

どうですか?知ってた?

ネチケット講座その1

コレスペの誰でもはじめて講座がはじまるよ!!
タイトルは、「SUNSUN通信講座(仮)」
名付け親は、コレスペの産みの親。KINさんです。

まずは通信講座の一つ、『たけさんのネチケット講座』のさわりを紹介します。

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ネチケット講座①『インターネットも社会のひとつ』
 こん〇〇は、コレスペ会員のマイタケです!今回から「ネチケット講座」を開催させてもらうことになりました。これまでの経験から学んだ僕なりのネチケットを、みなさんにお伝えできたらと思いますので、ご愛読よろしくお願いします。
 ところで、みなさんはネチケットという言葉を聞いたことがありますか?インターネットとエチケットをかけ合わせた言葉のことなのですが、世の中には法律という決まりごとのほかにも、暮らしの決まりごととして、マナーを守って過ごしていることと思います。それはインターネットの中でもいえることで、利用する上でのマナーはあります。
 例えはレストランに行って、隣の席の人が食べているステーキを、いくら美味しそうに見えても、断りもなく勝手につまむようなことはしないかと思います。インターネットでも相手の顔が見えないとはいえ、同じようなことが言えるのではないでしょうか。
 近頃のニュースでは、毎日ようにインターネットに関わる犯罪が報じられていますが、誰でも利用を誤れば被害者だけではなく、悪気がなくても加害者にもなりかねません。
 それではインターネットを楽しく使うためには、どのようなことを気をつけるといいのでしょうか?Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンでネチケットを調べると、数多くの気を付けなければならない事柄が書かれてあります。それぞれの伝え方はは異なりますが、基本は相手に不快な気分を与えないということかと思います。思いやりですね。
 十人十色という言葉があるように、人にはそれぞれの考え方が異なります。誰でも間違うことがあります。その間違いを謝り、許す人間関係も大切ですが、それではすまないこともあります。 八方美人になれということではありはせんが、インターネットも社会のひとつであることを忘れずに、その場その場に応じた気使いが必要ではないでしょうか。

SHOMANの音楽講座 始まりの章

コレスペ作曲家SHOMANさんが、音楽講座を引き受けてくれることになりました。詳細は、コレスペホームページで随時紹介していくことになりますが、ここでは、出だしのみ紹介しますね。
こうご期待です!!
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1.作曲してみたいんだけど。
 作曲を始めたい、でも、何をしたらいいの?そもそも、自分に作曲の才能なんてあるのだろうか?そう思ってる人も少なくないと思います。僕もそんな風に思っていました。

 プロのミュージシャンなら頭に浮かんだメロディーを音にすれば良いのですが、凡人にはメロディー自体なかなか浮かばないし、浮かんだものを音にするのも一苦労です。ましてや、楽器もやったことがないという人にとっては、高いハードルです。でも、作る方法があります。

 楽器が弾けなくても、曲って作れるもんなの?という声が聞こえてきそうですが、そう思ったあなたに一言、「一体、今、何世紀だと思ってるんですか?」というのは冗談で、良い方法があります。正直これが無かったら、僕は曲作れません。なにかと言うと、DAWソフトという、PCで音楽制作を行うツールです。高いものだと10万円弱くらい、安いもので1~2万円くらい、無料でダウンロードできるものもあります。
 
 どういうソフトかというと、単純にいうと、楽譜にマウスで音符を貼り付けていき、再生ボタンを押すと今貼り付けた通りに演奏してくれるというものです。「ちょっ、ちょっと待った。楽譜なんて読めないけど?」と思った方、安心して下さい。現在出ているDAWソフトには、上記の様なものの他にピアノロールという機能が付いています(ちなみに、僕が使っているFLstudioというソフトには楽譜は無く、このピアノロールのみで曲を作っていきます)。

 このピアノロールとは、縦軸が音程、横軸が時間を表わしていて、棒のようなものを打ち込んでいきます。ペーパー式のオルゴールと同じ仕組みです。DAWソフトの場合、左端に鍵盤が縦に並んでるので、より分かりやすくなっています。

なかなかイメージできないかもしれないので、ネットで「DAWソフト」で検索してみて下さい。

あと必要なのは、スピーカーかイヤホン、当然のことながらPC(笑)。それと、「絶対に曲をつくってやる」という気持ちでしょうか。とりあえず、必要なものを準備しましょう。

2.どういう曲を作るか
 細かいことになると理論が必要なので、ここでは、大きく分けて2種類のタイプを紹介します。

 まずは、みなさんがよく耳にする一般的な音楽(ポップスやロックなど)。これは、イントロ(曲の最初に来る伴奏で、サビを持ってくる場合も多い。)があって。次にAメロ(メロディーの導入部で比較的落ち着いたパート)。次にBメロ(Aメロとは雰囲気が変わり、サビに向かって少しずつ盛り上がって行くパート)。そしてサビ(曲の一番盛り上がるパートで、曲の顔)。その後にCメロ(サビが終わり、一旦落ち着きながらも、次に繋がる感じのパート)、または間奏(Cメロの前後に置く場合も)。そして、2番や3番に入る(すぐにサビに行く場合も)。最後にアウトロ(曲の最後の伴奏)。というもの。BメロやCメロは無くても良し。

 もう一つはミニマル系(テクノやトランスに多い)。短いパターンを繰り返して行く音楽です。こっちの方が楽。

3.やっぱり難しそう
 作曲は高度なものを追求すれば難しいけれど、さほど難しいものではありません。まずは、単純な曲を作って行きましょう。意外と単純な方が良かったりします。

4.音楽制作の種類
 音楽制作と一言で言っても、色々と種類があります。大きく分けて二つ、一つはいわゆる作曲。自分でメロディーを考えていく物。もう一つは、ヒップホップなどで主流の作り方。どういうものかというと、サンプル(音楽素材集)を用いて、それを切ったり張ったりする方法です。この方法だと、ACIDというソフトをつかえば、指定したキー、テンポにサンプルが変換されるので、試聴して気に入ったサンプルをただ、貼っていけばいいのです。僕はまず、これから始めました。テクノ系には持ってこいです。

 この二つの方法を合わせて行うことも、現在のDAWソフトでは当たり前にできます。ただ、大抵はどちらかに比重を置いているので、ソフト選びは慎重に。サンプルで作る方をメインにやりたい。でも、自分で考えたメロディーなども入れたい。そういう人には、「ACID MUSIC STUDIO 7(14,500円)」か「ACID PRO 6(50,000円)」をお奨めします。安い方は高い方の機能限定版です。詳しくは、「HOOK UP」か「究曲.com」へ。ネット検索してみてください。

とりあえず、ここでは1から作曲する方法を教えて行きます。
 
5.作曲講座に入る前に
 僕が使っているDAWソフト「FL Studio」を使って講座を進めていくので、このソフトのデモ版をダウンロードしてください。http://www.hookup.co.jp/software/fl7/index.html このURLにアクセスして、右側にある「評価版のダウンロード」を押してください。70MBくらいあるので、ちょっと時間かかります。
 ダウンロードしたらインストールしましょう。「flstudio7」と書かれた箱のようなアインコンをクリック。セットアップ画面がでます。「Next」を押します。続いて「I Agree」を押します。続いて「Next」を押します。もう一度「Next」。フォルダを作る場所を指定し「Next」。VST(ソフトシンセの規格)のフォルダを指定して「Next」。最後に「Install」を押します。今書いた「」の順番で押せばOKでしょう。

 インストール中に画面が二つ出てきますが「Cancel」を押して下さい。セットアップ画面に二つゲージが出るので、待った方が無難ですが、下のゲージが落ち着いたら「Cancel」しても良い。最後に「Finishe」を押します。すぐにソフトが起動します。起動したら、英語で書いてある四角い画面が真ん中にあるので、右上の「×」を押します。これで使えるようになります。上の再生ボタンを押す(再生ボタン左のオレンジ色の光が「PAT」にして)とドラムがなります。あくまで、デモなので、保存はできません。

 さあ、準備OK。いよいよ作曲講座に移ります。

なべちゃん講師その5

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いよいよ本番!!今日は一コマ目です。
緊張した感じのなべちゃん講師でしたが、本人曰く、”おもしろかった”とのこと。実際に授業を受けた生徒らも、特に特殊マウスを操作してみる実技の場面では、なかなかやめないなど、夢中になっている姿があったようです。
講義を終えて一言。やはり教育は大変だとのこと。

なべちゃん!!次は二コマ目ですよ。

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コレスペAT講座その3:「支援技術を導入するタイミングとは?」

“歩けなくなったから車いす”“話せなくなったからコミュニケーション機器”と、支援機器の導入では、出来ないことを出来るようにと「0か1か」で語られることが多い。そのため、車いすを使ったら病気が悪くなるのではと、支援機器の導入に不安を抱えている障害を持つ方がいます。
 車いすを使い始めて数年になるBさんは、導入当時のことを振り返り「イヤでイヤでしょうがなかった。泣いていると車いすをゴミに出すからと母親に怒られたこともあった。」「でも車いすってなに?どれどれと仲間が集まってくるようになり、何より皆と同じように歩けることが一番嬉しかった。」と、次第に車いすへの感じ方が変わってきたことを教えてくれました。
 支援者が支援機器を利用していく時に、自分で出来たほうがよいだろうと、ついついその価値観を押し浸けていないでしょうか?片マヒ患者では、以前から更衣訓練や整容動作などADLが何よりも優先されてきました。しかし、
“袖を通すのが楽しいのでしょうか?”
自分で出来たほうがよいのかもしれませんが、15分もかかってようやく服を着た頃には、外に出かける意欲は半減しているかもしれません。このような身体能力の延長線上で活動をみていくと、いつしか、患者・家族、その支援者までもが“しょうがない”と八方ふさがりになってしまいます。進行性疾患に限らず、脳性マヒや脊髄損傷、片マヒなど、誤用・過用で二次障害を引き起こす例を作り、または高齢者の場合においても活動制限を強くしてしまうのです。

コレスペAT講座その2:「IT活用支援のポイント」

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こうした情報化の作業では、現在のところIT機器を操作するという“人の努力”が欠かせません。そのため、「キーボードが操作できない」「表示画面が見えない」「表示されている意味が理解できない」などと、本来、一人ひとりが、わかりやすい形で情報を得られるはずが、IT機器のルール(制約)によって情報取得が困難となっています。これが“デジタルデバイド”と呼ばれる問題です。
IT利活用支援は、障害の種類や疾患に左右されることなく、すべての人を対象として行われる必要があります。作業療法では、利用者が求める活動手段の一つとしてIT利活用が選択された場合に、利用者がわかりやすい形で情報取得が可能な支援をしていきます。

「孫の顔がみたい」という高齢者の要望に対して、みなさんなら、どのような作業を行っていくでしょうか?ここでは、携帯電話で孫の写真を送ってもらうという選択肢を例にして、支援のポイントを探っていきます。
○ Point1.「機器利用が目的ではない」
:「携帯電話を利用すると、写真がみられるようになる」と、ついつい、その道具の持つ即効性の効果に視点を奪われていないでしょうか?道具には期待される効果が含まれています。しかし、IT機器の導入だけが目的ではなく、利用者の生活のあり方にどのような効果をもたらすのかを、常に考えていく必要があります。
○ Point2.「選択肢を一つに絞らない」
:携帯電話の利用だけが、目標を達成する手段ではありません。当然、直接会いにいく方法もありますし、手紙や他のIT機器の利用も考えられるはずです。しかし、“携帯電話をどうやって利用するか?”の視点で支援が始まってしまうと、なかなか選択肢を広げられる考えに結び付きにくくなります。何の活動支援なのかと、一歩下がって、地図を広げてみることが必要です。
○ Point3.「機器利用は、身体的側面と利用者のこだわりで決定される」
:“高齢者だから、この携帯電話”と機器導入が進められることがあります。しかし、必ずしも障害や疾患特性にのっとったマニュアル的な機器導入にはなりません。利用者の運動・知覚・認知的側面の評価から、複数の選択肢があげられ、そして利用者のこだわりによって活動手段が決定されます。
○ Point4.「機器操作は、姿勢とのバランスです」
:IT機器操作では、上肢操作と視覚と道具の問題がとりあげられますが、机の下の様子はどうなっているでしょうか?作業活動では、常に姿勢との協調が行われています。例えば、携帯電話であれば、画面とキーボードが一体なため、上肢操作と視線を作り出す姿勢との関係が制約されてしまいます。機器利用の支援では、机の高さや道具そのものの持つ環境特性と姿勢と上肢活動のバランスを考えます。
○ Point5.「利用者のこだわりにこだわりを」
:携帯電話が、電話の利用以外に、写真をおくる機能など汎用性にすぐれているといっても、“やはり手紙のほうがいい”という利用者のこだわりがある場合には尊重されるべきです。しかし、けしてIT機器利用を推し進める話ではありませんが、利用することで思いが変化することがあります。ニーズはあるのではなく、ニーズは環境によって作られる側面もあるのです。
○ PointFinal.「習うより慣れろは難しい」
:インターネットや携帯電話など、IT機器の操作は、一度覚えてしまうと、さほど難しいものでありません。しかし、高齢者や認知機能に障害を抱える方にとって、慣れることがバリアになっていることがあります。操作方法を丁寧に指導する試みもありますが、利用者がわかりやすい手段に変更することも必要です。今の方法が絶対でありません。常に手段を見直していくことが、利用者の生活のしやすさを追求する大切な視点です。

なべちゃん講師その4

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なべちゃん講師と土屋先生との話合いも4回目。
本日は作成したスライドを流しながら一コマ目の詳細をチェック。

「実際に機器に触りながらだとわかりやすいかな?」「画面ばかりだと飽きてしまうかもしれない」などと、授業でのわかりやすい表現方法についてアドバイスがありました。
今回の講義のテーマは「あたりまえを知ろう」でしたが、講師本人のなべちゃんが、「自分が小学生の時は、何をおもしろいと感じていただろう?」と、いつの間にか?大人になった自分を振り返るきっかけにもなったようです。

さていよいよ、再来週には小学生への講義が始まります。

なべちゃん講師その3

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なべちゃん講師と担任の先生との打ち合わせの2回目です。今回は2コマ目の授業を考えました。授業目標は「実際の活動を通してほかの障害について知り、自分の知識をひろめよう」です。

今回は、「みえるとは?」をテーマにし、みえないことがどんな世界なのかを体験することで、自分達があたりまえにしていることを考えていく授業になります。

小学生の彼らのとって、普段の生活そのものが、あたりまえのことになっています。他の障害のことをしることで、ちょっとしたことに疑問をもって考えていける力をつけてほしいと、なべちゃん講師は、はなします。

授業日程が決まりました!!12月10日と17日にです。

中邑先生・奥山先生の講義がありました

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東京大学先端科学技術研究センターの中邑賢龍先生と奥山俊博先生の講義がありました。
本日の講義は、こころWEBを管理している奥山さんからの話。
人にわかりやすく製品情報を伝えるための方法を紹介していただけました。
「みんなは、どうしたら仕事ができると思う?」との問いに、一同戸惑いながら「電話がかけられないから。。」と。

中邑先生と奥山先生は、「なぜ仕事ができないのかをあげるのは簡単。でも、どうしたら仕事ができるのかと、一つ一つあげてみると意外と、そこにそれほど大きな問題がないことがわかる」とはなされます。

生活には、家族や介護者とのバランスもある。しかし、”だから””だって”と、気づかないでいるのは、もっと寂しいのではないか?
仕事や生活もそう。自分を切り開いて行くには、
「自分の今に常に疑問をもってほしい!」
そう、奥山先生は、講義を締めくくっていました。

その思いに答えてか、聴講した生徒が奥山先生に駆け寄り
将来に向けて自分がやっていきたいことを熱く語っていました!