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榊枝さんの講演会

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榊枝清吉さんの講演会がありました。テーマは「どう生きるか」です。

講演の冒頭より、「今日は思い出に残る催しをありがとうとの言葉。」ここに来る前は、もう死ぬんだと思っていたそうです。
「生きているって、うれしいもんだな」と、改めて入院して思ったという榊枝さん。
本日の講演は、そうした、苦労を重ねてきた話から始まりました。

18歳のとき、昭和30年、集団就職にて、上京。唐草模様の風呂敷をもち、東京で迎えに来てくれた企業は、リアカーだったそうです。また、名前ではなく、番号で呼ばれていたとのこと。ちなみに、「25番」。
それからまもなくして、身体の異常に気づいて東大病院で筋ジスの診断。始めはショックだったが、今は、逆に筋ジスでよかったと思っているとのこと。
「筋ジスになって人生がかわった」
仙台の授産施設に戻り、国の研究機関の設立に向けて署名活動を始めたそうです。
東京行きの夜行バスの昇降口に這って乗り、朝の6時に渋谷駅についたことなどを話されていました。
「人生は、さまざまな人との出会い。悠加先生との出会いもそう。いろんな人に助けられているって感じている。皆さんも、いろんな出会いを大切にしてください」と、エールを送られました。

最後に、司会の「やっち」さん。

「榊枝さんのこれまでの苦労されてきた話を聞きました。また、障害を持っていても、マイナス面ばかりではなく、よいことがあるんだということを学びました。本日は、どうもありがとうございました。」とのこと。

みなさん、お疲れ様でした。(*^_^*)

ななちゃんと一緒にやってみよう

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コレスペのメンバーが関わった絵本と紙芝居が完成しました~。(^O^)

ななちゃんと一緒にやってみよう
小さな子どもへのMACとNPPVの導入」
 絵カード・絵本セット価格 1,500円+税

 執筆:鈴木真知子 SMA家族の会医療アドバイザー
              /京都大学人間健康科学系専攻教授
 協力:三浦利彦・石川悠加
 イラスト:国立病院機構八雲病院NPPV中の患者さん
 発行者:鈴木真知子

お問い合わせ・ご注文 e-mail:msuzuki@hs.med.kyoto-u.ac.jp

卒業後。。。その3

引き続き、この話題で本日も。。(^^)

6時間目に体育で疲れて、ベッドにあがりたいとのTくん。
じゃー。今日は手短にということで、まずは質問の返答を聞かせてもらいました。

なぜ、函館のデザイン会社に就職できないと思うの?という問いに。。。
「十分なセルフケアが受けられないから」

ふむ。どんなケア?
「今、病院で受けているような、食事やベッドやストレッチャーへの移乗とか。。」

そうだね。じゃあー。企業で介護者を雇ってもらったり、もしくは、自分で雇えばよいんだよ。これで、問題はなくなったね。いよいよ、卒業してからの就職が近づいてきた!(^o^)
「えーー。。」

じゃあー。先ほどの授業で何してきたって話してた?
「体育。。」
だね。今は横になりたいんだよね。みんなは、6時間授業が週に3日。4時間授業が週に2日だよね。雇用される就職というのは、基本的に、8時間を5日。少なくても、20時間以上週に就業時間としなくてはならないんだよ。

どうだろうね。毎日6時間の授業が毎日続くのって。。
「うーーん。疲れる。。」

だよねー。

さて、じゃあ、この続きは、また今度かな。これに答えられないと、いよいよ、デザイン会社への道が具体化していくからねー。
「(~o~)」

生産と消費

先日、生産的活動って?何かを生み出すこと?と質問を受けました。
「そうすると、僕らって、消費だけの存在だよねー」と。

どうやら、何かしら、卑屈になっている様子。。

なにがあったのかは知りませんが、需要と供給。いわゆる、生産と消費の関係がなりたたなくては、社会は存在しないのです。

岩見沢にアゴラという通所授産施設があります。そこでは、健常者の職員と障害を持った方が一緒に、デジタル関連のお仕事をしています。以前、そこに訪問して聞いたことですが、「ここには、いわゆる、健常者・障害者の上下の関係はないのです。あるのは、知っている人と知らない人。健常者であれ、誰であれ知らなかったら教えてもらうだけ。それって当たり前ですよね。」とのこと。

学校の先生は、生徒がいなくては成り立たないのと同じように、教えられる人と教える人がいる。この人との結びつきが、生産的な活動であり、役割です。

お母さんは、子供がいるから、母親の役割として子供を育てる活動ができる。それを、ぼくは育てらている存在なんて嫌だっていっていたら、恐らく、泣かれてしまいますよね。(-_-;)
人が何かしらの役割で、つながると必ず双方向として影響を及ぼします。生産と消費の関係であったとしても、人が成長していく要素の中では、双方が生産的であるのです。

ただ、時間を浪費するのと、消費は違います。誰かのためにつながる時間の消費であってください。

役割は、実は難しくはありません。

クロネコヤマトの元会長である、小倉昌男さんは、「困った人と、自分の出来ることが結びついたときのお礼が積み重なって、利益となる。これが仕事」と話しています。
ね。簡単でしょ。
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最近登場している、この3つの円が重なればよいだけの話なのです。

案ずるより産むが易し

これが、コレスペのモットーです。(^_^)v